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八甲田山の無人の別荘から緊急通報?!その真相を考察する!!

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2014年にあった本当の話で八甲田山にある別荘からの119番緊急通報があったのですが、それは誰からかかってきたのか解らないというものだったのでした。
いったどういった事のなのか?この事件について考察していきます。

目次

八甲田山とは?

この事件の事を考察する前に舞台となる、八甲田山について簡単に説明します。
八甲田山とは青森県青森市の南側にある複数の山の総称で、標高1,585mの八甲田大岳を主峰とした複数の山々や峰で構成された山々であり、たとえば富士山のような単体の山の名称ではありません。

季節によって変化する美しい自然を有し、日帰りトレッキングから本格的な山登り、スキーやスノボ等のアウトドスポーツや温泉等、様々な楽しみ方を満喫できる人気の観光スポットであります。

そういった八甲田山にある別荘地で、この不可解な事件は起きたのでした。

別荘からの119番通報

2014年5月17日の深夜、青森県消防司令部に1本の緊急通報が入り、消防隊員が対応すると電話口からは「ザーザーザー」というノイズ音しか聞こえなかったそうです。
発信元が八甲田山にある別荘からの発信であることがわかり、なにかの原因で電話口で倒れ力尽きたのかもしれないと思い、急いで救急隊員を現場に向かわせました。

出動命令から現場まで既に40分が経過、別荘の玄関はカギがかかり人の入った形跡はなく、隊員が声をかけても応答がない。緊急事態も想定し窓ガラスを割り別荘に侵入を試むのですが、別荘内には人の気配がない。
古いダイアル式の黒電話を発見したのですが受話器は置かれ、電話が切れた状態になっていたのですが、司令部に連絡を取るとこの電話機で間違いがない事が確認されます。

それからも隊員は救護者や何かの事件性を考えて別荘周辺を捜索しますが、何一つ見つからなかったのです。
結局、緊急通報は誤報として処理されたのですが、どうして電話が掛けったのでしょう。

事件を考察

一体なにが起きたのか・・・今でも真相は明らかになっていませんが、いくつかの有力なケースを元に考察していきます。

強風による偶然

通報当時、八甲田山周辺では最大瞬間風速が16mもあり、別荘の電線は劣化し断線寸前だったそうです。
ダイアル式の電話は回線の瞬断する回数で電話番号を認識する仕組みで、ダイヤルを回転させると「カチカチカチカチ」と音がします。この音が瞬断している状態であり、継ぎ合わせて電話番号として認識します。

NTT東日本青森支店は真相として、断線寸前の電線が強い風に吹かれて揺れ合わさり、偶然に緊急通報を発信したと発表しました。これが原因であるという説がもっぱらですが、全くのデタラメなら番号ならともかく、1、1、そして同じ間隔で9を発信する可能性はかなり低いのではないでしょうか?

昆虫による誤作動

電話工事関係者の話では配電盤に虫が入ってしまい、誤作動によって通話状態になる事がまれにあるそうなんです。
ですが八甲田山の5月の平均気温は最高13度、最低2度です。昆虫の活動範囲は10度からで、ゴキブリやハエ等でも15度から活発化し、適正温度は25度とされています。

八甲田山近辺は豪雪地帯で5月中旬であっても残雪が残っている場合もあり、電話の配電盤内の温度もそれほど上がるとは考えづらく、仮に虫が内部を這いずったとしても、これも119を偶然に発信させる可能性はまず無いと思います。

海外から偽装通報

もう一つの説として海外からの偽装通報がありますが、専門家によるとプッシュホンでなければ出来ないとそうです。
仮にそうだとしてイタズラとしても、日本の現場の状況を見ることは出来ないでしょうから、愉快犯としてなんのメリットもなく可能性が低すぎます。

幽霊が原因

様々な憶測が飛び交う中、ネットでまことしやかに噂されていたのが「八甲田雪中軍行遭難事件」の幽霊説。
「八甲田雪中軍行遭難事件」は1902年1月に対ロシア戦に向け厳寒地の戦闘を想定した軍事訓練で、八甲田山を行軍中に天候の不順で遭難してしまい、経験不足や判断ミス、貧弱な装備も災いして訓練に参加した210名中199名が死亡したという、世界最大級の山岳遭難事故なのです。

過酷な状況で亡くなってしまった軍人たちの魂は彷徨続けて、いまだに足音を聞いたり幽霊をみたという噂が絶えません。別荘地は現場の近辺で心霊スポットとしても有名なことから、助けを求めて幽霊が緊急通報したという噂もありますが、残念ながらその可能性はないと思います。

その理由は緊急通報(119番)が制定されたのは1927年で、事件が起きた25年前の1902年。亡くなった時に制定されていない、緊急通報に発信できるほど幽霊は万能ではないはずです。

私の推理

結局、「八甲田山の別荘から無言電話」のはっきりとした真相を原因を追究することはできませんでした。
奇跡的確率や虫による誤作動、海外のいたずら、心霊・・・みなさんはどれだと思いますか?

ここで私の推理なのですが、調べているうちに119番の誤通報は2013年11月以降から固定電話から6回程度あって、これが初めてではなかったという事実が浮かび上がってきました。
何処からかかってきたという情報はありませんが、もともと何かの機器が壊れかかっていて、それを公表してしまと不都合や不利益が発生する。本来ならば知られないうちに修理するはずだったのが、今回の様な思わぬ大事になってしまった。

つまりはNTTがなにかを隠蔽していた結果ではないかと思うのです。
いつの時代にも、幽霊よりも生きている人の方が怖いという事ではないのかと思うのです。

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