一人暮らしの異変

高校卒業後をしてから、一年浪人をしていました。
予備校にも通いましたが成績は伸びず、結局目標の国立大には落ちてしまい、滑り止めに受けた私立大学に入学する事になった時の話です。

アパートを借りた

地元ではなく通える範囲ではなく、二次試験で受けていた事と最後まで諦めて無かったので、まるっきり準備をしていませんでした。その時点で3月の後半に差し掛かり、下宿先にしても、アパートを借りるにしても、最早好みの物件を選ぶことなんてできません。
とりあえず住んでみて、暮らしづらければ更新月のタイミングで引っ越せば良いと思い、風呂とトイレがセパレートの安い部屋であれば良いという条件で、ちょっと古めですが、1階の6畳、家賃4万円の部屋を借りたのでした。

思ったより大学までの通学が楽な場所だったので「済めば都」かな？と思ったのですが・・・。
一か月が過ぎた頃から、自分の部屋だけ日当たりが悪くてジメジメする。ベランダに野良猫の影がいつもあるのですが、窓をあけると逃げた気配すらない・・・等、凄く違和感を感じ始めたのです。

ある時のこと

ある時、用事があって実家で一週間ほど過ごし、下宿先に戻ると部屋中がカビだらけでした。
「ああ・・・もう無理」と思ったのですが、実家まで電車は既に終わってます。

仕方なく寝ていると、目は開かれるのですが、どうしても身体が動かない・・・金縛りでしょうか？
それになんか玄関の方に誰か居るような足音がするのです。
動けないままで数分後、音が止んだと思った瞬間、天井を見ていた自分の目線が30センチ程下がりました。
足を引っ張っぱられ玄関の方に引きずられていくと、廊下が血の様な物が溢れており「うわーーっ」と叫んだ瞬間、体が動くようになりました。

慌てて電気をつけると赤黒い液体は冷蔵庫の下から流れてきているようで、たまたま口に入ってしまった味からして、しょうゆだったと思います。
「なんだ、冷蔵庫の中の醤油の蓋が緩んでたのか」と思って冷蔵庫を開けて愕然しました。
冷蔵庫の中は空っぽだったのです・・・自炊するのは面倒なのでコンビニ弁当ばかりだし、冷蔵庫は飲み物しか入れていない。実家でしばらく過ごすので、冷蔵庫を空にしていた事に気が付きました。

朝になり、急いで親に連絡してすぐに引っ越しましたが、いったい大量の醤油はどこから流れてきたのでしょう？
のちにサイトの事をテレビで知って、なんとなく調べてみたら・・・あとはご想像にお任せします。