最近見た戦争映画の中で面白いと感じた「ホース・ソルジャー」について紹介していきます。
アメリカ軍の迅速さが垣間見える作品
2017年に公開されたアメリカ映画である「ホース・ソルジャー」は9.11のテロ攻撃を受けたアメリカが、アルカイダに反撃を行うために軍でチームを組織して現地に潜入する様子を描いた作品となっています。
当時のアフガニスタンでは武装勢力による内戦状態が長く続いており、部隊を率いる主人公・ネルソンは反タリバン組織である「北部戦線」と接触してアルカイダとそれをかくまっているタリバンへの攻撃を行います。
これは実際の話しをもとにして描かれている作品なのですが、アメリカ同時多発テロ事件の翌日にはネルソンらの部隊が組織されアフガニスタンへ向けて出発しているという迅速さには驚きました。
またアフガニスタンで北部同盟と接触する際には現地のCIAを通じてコンタクトを取ることになりますが、アメリカに対してテロ行為を行った国にも当たり前のように諜報活動を行っているアメリカ人がいて、それにより主人公らも難なく潜入することができてしまうところにアメリカの有能さと恐ろしさのようなものを見ました。
当時のアフガニスタンの混沌とした状況がよくわかる描写
ネルソン率い特殊部隊はアルカイダを攻撃するため対立している北部戦線と合流しますが、彼らはアメリカ軍を単なる戦力としか思っていないため、決して友好的に迎え入れてくれるというわけではありません。
紛争によって対立している武装勢力と、そこに介入するアメリカ軍という混沌とした状況の中でそれぞれが目的を果たすために動いているという当時の状況がよくわかる作品でもあります。
制空権を掌握しているアメリカ軍は空爆によって武装勢力の拠点を攻撃し、ネルソン達が現地に潜入しているのは空爆地点の正確な座標を送るためでもあります。
しかし混沌とした現地では目の前にいる武装勢力が敵である確証がつかめず、北部戦線のリーダーは持っていた無線で敵のリーダーと交信してみせて目の前にいるのが敵であることをネルソンたちに証明するシーンなどもあり、敵同士でありながら戦友とでも言うような複雑な情勢が浮き彫りになっています。
9.11以降のアフガニスタンが解る
「ホース・ソルジャー」は馬に乗って山岳地帯を移動し敵武装勢力に迫っていくストーリーとなっているためそのタイトルがつけられていますが、そこだけでなく9.11以降のアフガニスタンでどのようなことが行われていたのかを知るうえで参考になる作品だと思いました。
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