今や格闘ゲームファンの間でもその名を知らない人はいないとまで言われる、SNKのキングオブファイターズシリーズにも登場しているラルフ・ジョーンズとクラーク・スティルの記念すべきデビュー作品「怒」(いかり)。
「怒」とは、1986年にSNKが発売したアーケードゲーム。
縦スクロールアクションシューティングで、のちに発売されるメタルスラッグシリーズの基盤となったゲームです。
2Pで協力プレーができて、キャッチフレーズは「俺が生き残るためなら相棒でも倒す!」ですが、味方の撃った弾に当たり判定はありません。
「カプコン」で発売された「戦場の狼」のような見下ろし型のステージを当時20歳のラルフとクラークが所狭しと暴れ回ります。最大の特徴は、スティックの上部にダイヤルがついたダイヤルレバー。レバーを倒した方向に自機が進行し、回転すると向いた方向に攻撃方向を変更します。
「メタルスラッグ」シリーズのようにアイテムを拾ったり、敵から採取したりできる強化アイテムを取ることで各キャラクターを強化します。ステージの途中に点在している戦車に乗り込み有利にゲームを進めることが可能になります。
ラルフジョーンズのデザインは、戦争をテーマにしてのでどことなく映画「ランボー」のシルベスター・スタローンを思わせるものとなっているものとなっています。
敵兵は撃破時のアクションが着弾後、ふらふらと後ろに下がりながら赤く染まって消滅というもので残虐な表現しています。こうした描写がのちの「メタルスラッグ」シリーズにつながっていったと考えると感慨深いものがあります。
ファミコン版とMSX2版にも移植されますが、ファミコン版は処理能力のせいか残虐な表現がほぼカットされ敵も赤くならずそのまま後ろに下がって点滅して消えるようになっています。
この辺りは子供向けゲームだったファミコン版と家庭用ということを考慮したための演出もあるのでは?と思うのですがどうでしょうか?
MSX2版に至っては、血の吹いた死体が残りより残虐な仕様になっております。
さらにファミコン版は、アーケードやMSX2版にくらべて、3倍の長さのマップ、ヘリコプターの登場が可能などの新しい要素が追加されましたが、難易度が非常の高く苦行ゲーとなってしまい、けして子供向けとは言えません。
(C)1987 怒(いかり)SNK
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