2003年のイラク戦争
アメリカ軍はイラク北部に侵攻し、クルド人と協力してイラク軍を撃退すると共にイラク北部を制圧する作戦を展開します。
この戦いの中心になっていたのが特殊部隊とクルド人の民兵ペシュメルガでした。
イラク戦争でのイラク北部
2003年3月20日
アメリカのブッシュ大統領は、フセイン政権のイラクが大量破壊兵器を保有している、テロ組織を支援していると言う理由からイラクへの軍事侵攻を開始
イラクの自由作戦でアメリカと有志連合の部隊がクウェートからイラクを南から攻め上がります。
また同時にイラク北部へもアメリカ軍は侵攻を開始します。
しかし、トルコがトルコからアメリカ軍が出撃してイラクへ向かう事を禁じた為に第4歩兵師団が動けなくなってしまいます。
アメリカ軍はそれでもイラク北部へ部隊を送り込みます。
イラク北部のアメリカ軍
イラク北部を担当する集団はタスクフォース「ノース」(TFノース)です。
TFノースはTFバイキングとも呼ばれていました。
そのTFバイキングに所属する部隊はアメリカ陸軍の第10特殊作戦群です。
この部隊は1991年から1996年においてイラク北部に展開し、国連によるクルド人難民に対応する活動を支援していた。
まさにイラク北部へ展開するには最適の部隊です。
他にもアフガンから来た第3特殊作戦群第3大隊も居ました。
また正規部隊の第173空挺旅団と第10山岳師団からの数個中隊がありました。
クルド人との共同戦線
第4歩兵師団がトルコから出られない為にTFバイキングの作戦計画は乱れます。
南から攻め上がる米英連合の軍団を北部から支援すると言う当初の作戦計画でしたが、自らの担当地域での作戦で手一杯になってしまいました。
開戦後3月22日にルーマニアからMC-130コンバット・タロン輸送機6機でグリーンベレーなどの特殊部隊がイラク北部に侵入します。
翌日の3月23日にトルコはアメリカ軍機の領空通過を認めた事で、TFバイキングは空路での部隊展開と補給を大々的に行えるようになります。
しかし、思うように車輌や物資をイラク北部の持ち込めず作戦に遅れが生じます。
そうなると地元の協力が必要です。
アメリカ軍はイラク北部を攻略するにあたり、クルディスタン愛国同盟などフセイン政権に反抗するクルド人組織と手を組みます。
これで現地で車輌を調達できるようになりました。
またクルド人民兵ペシュメルガ数万人も加わり、共同戦線を張る事になります。
TFバイキングはグリーンベレーとペシュメルガと共にバシュルの飛行場を制圧
この飛行場を制圧した事で第173空挺旅団を迎える事ができました。
(参考資料)
図説現代の特殊部隊百科 リー・ネヴィル著、坂崎竜訳
ミリタリーナレッジレポーツVOL11 友清仁著
eyecatch source:English: Lance Cpl. Brian L. Wickliffe, U.S. Marine Corps, Public domain, via Wikimedia Commons
※画像はイラク戦争のものですが、記事との関連性は薄いです。
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