戦時中に地図から消された毒ガスの島、大久野島をご存知でしょうか。現在はうさぎの島として有名です。
その島を訪れ戦争の歴史を感じてきましたのでご紹介いたします。
広島県の瀬戸内海に浮かぶ大久野島はJR忠海駅から徒歩5分ほどの忠海港からフェリーで15分ほどの離島。
戦時中は大日本帝国陸軍によって毒ガスが作られていたのですが、秘密裏に作られていたため地図から島ごと消されていた島です。
現在は毒ガスよりもうさぎの楽園として知られ、日本人だけではなく外国人観光客も多く訪れる島となっています。
ニンジンやキャベツなどを細かくしたもの家から持参し船を下りると、沢山の可愛いうさぎが近寄ってきて人間を恐れることなくエサを食べてくれて最高に癒されました。
島のあちこちにうさぎがいるため、島内を歩いて観光することに。
宿泊施設が一つあるだけの小さな島ですがうさぎに出会う度にエサをあげているとあっという間に時間がたってしまいました。
特に午後お腹がいっぱいになったうさぎ達がごろんと横になっているさまがとても愛らしかったです。
また、この島には戦争の歴史を風化させないようにという地元の方々の思いから毒ガス資料館が建設されています。
私も見学いたしましたが10代後半の若者たちが何も知らないまま毒ガスを作らされていたという悲惨な歴史を目の当たりにして胸が詰まる思いでした。
そして毒ガス資料館だけではなく数々の負の遺産も島には残されています。
特に、発電所跡の廃墟が印象的で、まるで病院の廃墟のような巨大な建物で窓ガラスが割れたまま残り生々しさを感じました。そうかと思えば敷地内には野生のうさぎが沢山いて観光客からもらったエサを一生懸命食べたり、無邪気にかけまわったりという様子が見え、廃墟とうさぎという不思議なコントラストが妙に魅力的でいつまでもたたずんでいたい不思議な感覚を覚える場所でした。
この他にも少々急な山を上った先にある展望台の近くには砲台の跡が不気味さを放ちながら残っていたり、毒ガスの貯蔵庫跡などもあって、そのどこにも可愛いうさぎがいて、戦争と平和を感じられたひと時でした。
動物好きにも廃墟好きにもおすすめの島です。
ぜひ一度訪れてみてください。
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