清朝の王女であり満州国建国では裏での活動をしていた川島芳子(本名は愛新覺羅顯?)
髪を切り男装をして「男装の麗人」として戦前の日本で話題にもなった人物です。
そんな川島芳子がアクション漫画の主人公として活躍するのが漫画「川島芳子は男になりたい」(田中ほさな著・シリウスKC)です。
史実の男装の麗人がどんな活躍をするのか紹介します。
男になりたい
本作の主人公である17歳の川島芳子は暮らしていた日本から中国の上海に渡ります。
上海に来た芳子は上海の王と呼ばれるイヴ・サースンに会いにます。
芳子はサースンに「男にしてくれ」と頼みます。サースンはお試しとして一時的に男になれるようにします。
その一時的に男になれる条件が「忘我の境地に達する時」と言われますが芳子には意味が分かりません。
とはいえ男の身体にしてくれた対価として芳子は軟禁されている清朝最後の皇帝溥儀を逃がす仕事をする事になります。
男にはなれたけど・・・
芳子は溥儀救出作戦を行おうとしている日本陸軍の田中隆吉大尉を探し出します。
しかし、隆吉は借金取りから追われ、飲んだくれる日々を過ごしていました。
軍人のイメージを崩された芳子でしたが隆吉に溥儀救出作戦に加わりたいと頼み込みます。
しかし隆吉は女である事から救出作戦参加を拒まれます。
また以前実行した救出作戦で7人の犠牲者が出た事で女である芳子を「足手まといは御免だ」として拒んだのです。
ある時、ひょんな事から芳子は男になって悪漢達を倒します。
(ただし、すぐに女に戻る)
その様子を見た隆吉は芳子を「足手まといではない」と認めます。
こうして芳子は溥儀救出作戦に加わる事ができました。
しかし、芳子が男に一時的になれるのは性的な興奮をする時(作中だと「エロい感じ」)だと分かります。
芳子はそんな事実に赤面してしまいます。
溥儀救出作戦
隆吉は芳子が清朝の王族の血筋を引く王女であった事を利用します。芳子を王女に仕立てて溥儀に拝謁する機会を作り、溥儀を出す作戦を立てます。
元宮廷女官の老女による特訓を受けて王女としての礼儀作法を叩き込まれた芳子と隆吉は果たして溥儀を連れ出せるのか?
芳子が男になりたいものの上手く行かずに困惑するコメディ調、冒険活劇と少しエッチな要素もありますが、アクション漫画として面白い作品です。
(C) 川島芳子は男になりたい 田中ほさな 講談社/シリウスKC
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