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大分県国東市の「ケベス祭」は奇妙な謎の祭!

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毎年10月、大分県国東市で、なんとも奇妙な祭「ケベス祭」が行われます
起源や由来等がはっきりせず、不明なまま地域の伝統として長い間行われている、謎な部分の多い祭。

奇怪な面をつけた登場人物をもとに繰り広げられる数々の場面は、見る者を圧倒します。
今回は、その独特で奇妙な祭について紹介したいと思います。

目次

摩訶不思議な謎の祭「ケベス祭」

大分県国東市にある磐座八幡櫛来社(いわくらはちまんくしくしゃ)では、毎年10月、「ケベス祭」が行われます。
この祭は起源や由来が不明なまま、厳しいしきたりを守りながら長い間続けられている、摩訶不思議な謎の祭なのです。

ケベス祭に携わる人々

ケベス祭は神事で、櫛来社の氏子が携わります。
櫛来社の氏子は数組に分けられており(当場組といいます)、一年ごとに交代制でこの神事に携わるようになっています。
その他は、代々、神事に奉仕する家の人々等が携わります。

順番がまわってきた当場地区の人々(トウバといいます)は、準備期間中、決められたしきたりを守ります。

ケベス祭の準備期間

ケベス祭の要は「火」です。
火に関わるしきたりを守り、祭に携わる人々は準備をしていきます。

ケベス祭当日までの準備期間中は、当場地区の人々は他の地区の人々と火を交えてはなりません。
他の地区で作られたものを食べたり飲んだりすることは禁止されています。
小学生なら、給食が食べられないために自宅から弁当を持参します。他の地区に飲食物を提供するのも禁止です。

酒や肉も断ち、心身を清め、準備を進めていくのです。

奇怪な面をつけたケベス

祭の当日午後7時頃から神事が始まります。その中には、くじで選ばれた一人の若者がいます。
白装束をまとったその若者は、神事が進んでいく途中で、奇妙な木の面をつけます。
何とも言えない不気味で奇妙な面をつけたその若者の背中に、神職が指で「勝」の文字を書きます。
その後、神職が若者の背中を叩くと、その瞬間、若者に「ケベス」という神が乗り移ります。

ケベスは異国からやってきた鬼ともいわれます。
災いを招き、暮らしに必要な火を奪おうとするのです。

ケベスとトウバの戦い

神事の後、太鼓や笛の音とともにケベスが境内に登場します。大量のシダの山には火がつけられ、激しく燃え盛ります。
数人のトウバ達は、この神聖な火を守っていますが、ケベスはこの火を奪おうとし、何度も火に向かって突進していきます。
トウバ達は順番にケベスと戦い、ケベスが火に向かっていくたびに遮り食い止めます。

ケベスもトウバも木の棒を持って戦うのですが、数回の戦いの後、突然ケベスが燃え盛るシダの山に走り寄ります。
そこから場面はがらっと変わります。

叫びながら逃げ回る観客達

燃え盛る大きな炎の方へ走り寄り、飛び込むケベス。聖なる火とケベスはひとつになり、持っていた棒で火を散らします。
そして、勢いよく燃える大量のシダの束を棒に突き刺し、ケベスは観客の方に向かっていきます。

ケベスと戦っていたトウバ達も、そこからはケベスと同じ行動をとるのです。
激しく燃えるシダの束のついた棒を抱えて、ケベスとトウバ達は人々を追いかけ回し、火の粉を振りまきます。
叫び声、悲鳴、そういったものが響き渡る境内で、観客と、ケベスやトウバ達との追いかけっこが続きます。
観客達は終始逃げ回るのですが、火の粉を浴びると無病息災のご利益があるとのことで、観客は危険さとご利益を天秤にかけなければなりません。

その後、ケベスは来年の五穀の豊凶を占います。
そして面をとり、ケベスから若者に戻るのです。

まとめ

ケベス祭は、一般公開されている行事以外に、非公開で行われる行事もある、とても神聖な祭です。
祭の伝統やしきたりを尊重して、迷惑にならぬように観覧するのが大事です。

火にまつわる独特で奇妙な祭ですが、ケベスの面を自らの目で確認し、実際に火の粉を浴びて伝統を感じるのもよいのではないでしょうか。
飛び散る火の粉で、身に着けているものが燃えることもあるので、十分注意して下さいね。

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