地元に住んでいますが、小学校頃から怖い話といえば、女性の霊が出るというコツコツトンネルの話を聞かされていました。子供だけならいざ知らず、親や先生からも出るというのです。
インターネットが発展した近年、このトンネルは全国に心霊スポットとして知れ渡っているそうで、一度はコツコツトンネルの噂を耳にして、ブルブル震えた経験がある方もいるかもしれません。
その不気味で怖いトンネルはどこにあり、コツコツという表現は何なのか?
そして、なぜ霊が出るようになったのか?という点について、私の知っている事をお話します。
一つのネタとして、楽しんで読んでいただければ幸いです。
コツコツトンネルの場所
コツコツトンネルは、宮崎県の宮崎市佐土原町の市街地からゴルフ場に向かった先の山の中にあります。
1962年(昭和37年)にできたトンネルで全長79m、昼間であれば入口に入る前から出口が見えて、個人的にはトンネル?と思ってしまうぐらいです。
昔はボロボロで存在そのものが不気味だったように思いますが、今では落書きが酷いだけでそれほど怖いとは思えません。綺麗なトンネルとは言えないでしょうが、初めて来た方、特に昼間はガッカリするかもしれませんね。
コツコツトンネルのコツコツはどうして?
昔、このトンネルは許されぬ恋をしている男女の待ち合わせ場所だったらしい。
トンネルの中で止まって3回クラクションを鳴らすのが合図で、その音を聞いて女がトンネルで待っている車へ行くという話で、少しロマンティックな感じがしますね。
ところが・・・、ある時悲劇は起こります。
どうもこの話は世間で噂になっていたそうで、冷やかしでやってきた無関係な車が走りながらクラクションを鳴らし、まさか本当に現れるとは思ってなかったので女性を轢き殺してしまったというのです。
女性は死んだ事に気がついていないようで、今でも彼氏に会いたい思いから、トンネルの中で3回クラクションを鳴らすと、ハイヒールで歩いている「コツコツ」という音と共に女性の幽霊が現れると言われています。
この話には、女性の幽霊が近づき車の窓をコツコツ叩くというパターンや他にもいくつかの噂があるのです。
実際のコツコツトンネル
子供の頃、この話を聞くと怖くて怖くて・・・実際にトンネルを通ったものなら、クラクションを鳴らさなくても夜中おしっこに行けないくらい怖かった。
でも大人になって実際にトンネルを訪れてみて冷静に考えてみると、女性の立場から言えばいくら許されぬ恋だからといっても、こんな山奥のなにもない場所で待たされるのは絶対イヤだし、そんなこと言い出す男性も絶対イヤ。
それに女性はどうやってここまで来るの?車で来るとして駐車スペースはないし、歩いて来るとしても一番近い民家まで1kmはあるのでハイヒールじゃ無理。
そもそもですが、冷やかしの無関係の車がやっきて轢かれるなんて、まわりにバレバレの状態っていったい。
合いびきの時間がいつか解らないけれど、近くにゴルフ場があったりして、よほど夜中じゃなければ時々車が通るので、ギリギリ2車線あるかないかのトンネルの中で停車しているのは迷惑になるかも?
それに両方の出口からトンネル内が丸見えの状態なので、クラクションを鳴らす意味が解りません。
彼氏の車ぐらい覚えておいた方が良いのと、クラクションを鳴らさなくても空気で解りそう。
ツッコミどころが多くて、今と比べて不気味なトンネルだった頃に造られた創作でしょう。
子供の頃に怖がって損したように思います。
コツコツトンネルのウソ・ホント
おそらくウソだと私は思います。
でも信じている方もいますし、もしかしたら、違う事で幽霊がでるのかもしれません。
噂はさまざまですのでいろいろ調べてみると面白いと思いますが、ここは地域の住民たちが使っている道路です。
見学するにも迷惑にならないように、マナーを守ってくださいね。
※画像はイメージです。
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