黒いワンピースのキャバクラ嬢

週末の仕事終わりの楽しいお酒の席、まさかこんな怖い体験をしてしまうとは・・・思った以上に後味が悪い。

2件目はキャバクラ

金曜日、私は仕事を終えて上司や同僚と居酒屋に行って飲み、2件目はキャバクラへという事になったのです。
来店したの22時くらいでしたが、金曜日という事もあり混み合いり賑やかな雰囲気。

ボックス席へと案内され、楽しく飲んでいるとおしっこがしたくなり、席へ戻る途中、とても好みな黒いワンピースを着た茶髪でロングヘアの女性を見かけました。

席にもどると早速、同僚と飲んでいたキャバクラ嬢に「あの女性、指名したいんだけど！」と指を指すと私の顔を見て「えっ？誰」と聞いてきます。
私は「イヤイヤ！あのワンピースの子だよ！あそこにいるじゃん！」と再度伝えると、キャバクラ嬢は「〇〇さん（私の名前）怖がらせるのやめてよ～！」と笑うだけでした。

気になるあのこ

私はその後も女性が気になりチラチラ見ていると、一箇所にとどまっていたと思えば新たな客が来店してくる度に後をスーッとついて行いったりして、行動の意味が全く解りません。

そうしていると私の行動が気になったのか？一人のキャバクラ嬢がやってきて、「もしかして、黒いワンピースの子がきになりますか？」と聞いてきたのです。
私は喜んで指名がしたいと告げると、そのキャバクラ嬢はうつむきながら「その子は居ません」と言うのでした。
「いやいやいやいや、居るし聞いてきて訳わかりません・・・なんか俺嫌われている」と訴えると、
「つまりこの世の物じゃなんいんですよ」と。

〇〇ちゃんの訳

キャバクラ嬢は話を続けます。
黒いワンピースの子は〇〇ちゃんといって数年前まで働いていたけれど、ある時から突然店に来なくなり、気がついたら自宅で亡くなっていた。なぜそれを知ったかというのは警察が事情聴取にきたからで、今でもはっきりとは解らないけれど殺されたかもしれないらしい。
基準は解らないけれど視えるという人が時々いて、その方には理由を話している。

そして、〇〇ちゃんが殺されたとして、もしかしたら犯人は店に来る客の一人で、その人を探しているのかも知れないというのでした。

黒いワンピースの女性

今でも黒いワンピースの女性の容姿がハッキリと脳裏に焼き付いております。

気になる事が一つあり、キャバクラ嬢が理由を話している時、ふと店を出ていった客に黒いワンピースの女性がピッタリとくっついて一緒に行ったよう見えたのです。

もしかしたらあの男性客が犯人だったのでしょうか？
害がなかったといえ、初めて幽霊を見てしまったのは事実、なんだか怖いのでその店には二度と行くことはありません。

※画像はイメージです。