ナチスドイツには、米国の代表的大企業の大きな投資がありました。
ナチスドイツの驚異的な経済復興と発展
第一次大戦の敗戦国ドイツは莫大な賠償金と世界大恐慌により、経済的にほとんど破綻状態でした。
その混乱の中で登場したヒトラーの積極果敢で有効な経済政策により、ドイツは世界に先駆けて経済恐慌から脱出し、驚異の経済的発展を遂げます。
以後ドイツはナチスドイツに変貌します。
ナチスドイツ経済に寄与する米大企業
経済発展著しいドイツに、米大企業が続々と入り込んでいったのでした。
ナチスドイツは欧州戦争の過程で深刻な石油不足に陥いるのですが、米国最大の石油会社・スタンダード石油は、自社所有のルーマニア油田のリースや、ハンガリー油田の譲渡でそれを助けます。
またドイツ国内に航空燃料1万5千トンを生産する製油所を建設し、スペインや大西洋上の島を経由してドイツに石油を輸出もしていました。
一方フォード社の創始者ヘンリー・フォードは強烈な反ユダヤ主義者であり、ヒトラー支持者でもあり、フォード社は英国の航空機用エンジン製造を拒否してまで、ナチスドイツ陸軍の輸送車両部品製造を優先したのです。
またフォード社製タイヤの輸出の3割はドイツ占領地域向け。
ナチス占領下のフランスや北アフリカのフォード工場では、航空機エンジンや軍用車両が製造され、1942年のドイツ軍用トラックは約2/3がフォード社製でした。
さらにはゼネラル・モータース(GM)の完全子会社オペルでは、ドイツ軍用トラック総数の4割、爆撃機ユンカースのエンジン総数の5割を製造しました。
その他にも科学メーカー・デュポン社や情報処理機器のIBM社などが、直接間接にナチスドイツの産業に少なからず関与していました。
どこかで見たことのある世界情勢
経済的苦境に喘ぐ各国を尻目にいち早く回復を遂げ、その経済力を当てにした外国企業が投資を行って益々経済力が増大する。
急成長した経済力により拡大させた強大な軍事力を背景に、世界の論理とは相容れない身勝手な独自理論の下、強引な領土侵略を推進して世界の多くの国々の反発を招く。
どこかで見たことのある世界情勢の推移です。
そして、ナチスドイツは世界大戦へ突入して行きますが、現在の世界ではどうなるのでしょうか?
温故知新。また大戦争が起こるのでしょうか?
参照:ヘブライの館 ナチスとアメリカ企業の協力関係
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