日本で実戦投入された唯一、液冷エンジンの戦闘機がある。
しかし、液冷エンジンの大量生産は困難・・・首なし機が大量に・・・
太平洋戦争の日本の戦闘機、そのエンジン
戦時中の日本の戦闘機といえば、一番有名なのは零戦でしょうか?
カッコいいですよねー!優れた機動性と、20ミリ機銃!
ちなみに筆者は五二型が好きです。
少しエンジンに視点を向けてみましょう。
零戦のエンジンは、栄という空冷エンジンです。
空冷エンジンと液冷(水冷)エンジン
簡単に説明すると、空冷エンジンとは、加熱されるエンジンを「空気」で冷やしてオーバーヒートを防ぎます。
対して、液冷(水冷)エンジンとは、エンジンを「冷却水」で冷やします。
「ラジエーター」と聞けば、車に詳しい方なら、今の自動車の多くは液冷エンジンなのは理解しやすいでしょう。
零戦を含めて、当時の日本の戦闘機は殆ど「空冷エンジン」を搭載しています。
そんな中、液冷エンジンを搭載した戦闘機がただ一つだけ実戦投入されていたことはご存知でしょうか?
唯一の液冷エンジンを搭載した戦闘機
日本陸軍 三式戦闘機「飛燕」
この三式戦闘機 「飛燕」こそが、実戦投入された唯一の液冷エンジンの戦闘機です。
ただ・・・当時の日本の工業力では、液冷エンジンの製造や整備に大変苦労したようです。
エンジントラブルも多い機体だったそうです。
工場に首なし機が並ぶことに
軍は三式戦の改良を行い、三式戦闘機 二型を生産します。
もちろんエンジンも性能向上させた「ハ140」を搭載させる予定でした。
このハ140の製造も、当時の日本には困難だったようです。
実際にハ140を搭載できた三式戦二型は、99機しかなかったようです。
急遽空冷エンジンを乗せることに
この三式戦二型の首なし機たちに、液冷エンジンより製造が安定している空冷エンジンを急遽搭載することになりました。
これが、日本陸軍最後の制式戦闘機 五式戦闘機です。
時間もなく急な設計でも、高性能であり整備性も向上したそうです。
筆者はこの三式戦~首なし機~五式戦のエピソードが本当に切なくて、たまりません。
旧日本軍の戦闘機を始め、WW2の兵器全般が大好き!
カラオケでは軍歌、休日は遊就館・・・気付いたときにはどっぷりミリオタしてました。
あ、これでも生まれたときからレディーです。本当にレディーです。
ハンドルネームもわかる人にはわかるはず(笑)
icon image : 作者 不明 [Public domain または Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由
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