2025年度(令和7年度)の末に海上自衛隊の護衛艦隊が水上艦隊に変わりました。
名前を変えるだけでは無い海上自衛隊の組織改編とは?
海上自衛隊の現場組織
海上自衛隊の組織で部隊を大きくまとめる組織として自衛艦隊があります。陸上自衛隊の陸上総隊や航空自衛隊の航空総隊に相当する組織です。
この自衛艦隊の指揮下に護衛艦の部隊である護衛艦隊に海自のヘリコプターや哨戒機の航空機の航空集団、潜水艦部隊の潜水艦隊、機雷の掃海をする掃海隊群、音響側諦艦を運用している海洋業務・対潜支援群・情報部門の艦隊情報群、研究部門で試験艦「あすか」も運用する開発隊、海自の特殊部隊である特別警備隊も指揮下にある。
自衛艦隊は任務を行う現場部隊を指揮下に置いているのです。
水上艦隊での護衛艦
今回の水上艦隊編成で対象となるのは護衛艦隊と掃海隊群に自衛艦隊の指揮下ではない地方隊の護衛艦とミサイル艇も含まれます。
いわば護衛艦とミサイル艇、海上自衛隊で戦闘できる艦艇は水上艦隊で全部まとめる事になります。まとめた上で海上自衛隊の主力艦隊と言える護衛隊群は4個から3個へ改編され「水上作戦群」に変わる。地方隊所属の艦艇は新たな組織「哨戒防備群」に所属を変える。
この改編の意味は水上作戦群が任務に出撃し哨戒防備群の護衛艦が各地の警戒を行い水上作戦群が居ない海域で異常が無いか情報を報せる。この動きを全て水上艦隊の司令官の指揮下で一元化して行えるのです。
水上艦隊改編後は水上艦隊司令官の命令で哨戒防備群の横須賀にある護衛艦から佐世保へ応援に行かせる事も可能なのです。地方隊の縛りを無くしどの艦艇でも何処でも活動できる時になったのです。
全ての艦艇を指揮する水上艦隊
水上艦隊改編で変わる組織として掃海隊群があります。掃海艇や掃海艦で機雷の除去を行うこの部隊には輸送艦「おおすみ」型3隻の第1輸送隊も編入されている。この部隊が「水陸両用戦機雷戦群」に改編される。
この改編で掃海隊群は水陸両用作戦の部隊と言う意味が強調されます。近年は陸上自衛隊水陸機動団との訓練に掃海隊群は参加し水陸両用部隊への変化を既に始めている。
上陸作戦を行う際には掃海部隊が機雷や障害物を除去して海からの進入路を確保すると輸送艦から上陸部隊を乗せた輸送艇を送り出す。この流れを水陸両用機雷作戦群が行い、水上作戦群が支援や周囲の警戒を行い水上艦隊司令官が作戦全体を指揮・監督する構図になる。
水上艦艇に関しては指揮系統や所属の違いによる隔たりが水上艦隊改編で無くなる事を意味する。整理された指揮系統で艦艇を動かす自由度をどう生かすか水上艦隊司令官の責務は大きい。


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