先日、鬼才と称されるミステリー作家・島田荘司さんの作「写楽 閉じた国の幻」を読みました。
家族の誰かがテーブルの上に置きっパにしてあったのを、一寸失敬してぺらぺらとページをめくっている内に、すっかりのめり込んでしまったのです。
写楽って、世界三大肖像画家の一人なんですね。
恥ずかしながら、軍モノプラモにしか興味が無かった私ですので、美術なんて知らないことばかりで・・・。
写楽
そんな凄い写楽なのですが、同時代の浮世絵師である喜多川歌麿や葛飾北斎などとは違って、経歴や生い立ちなどに不明な点が多いらしいのです。しかも写楽は、たった八ヶ月で画壇から忽然と姿を消してしまいます。
一体、写楽の正体は何者であったのか?
写楽の正体は阿波藩の能役者・斎藤十郎兵衛だとするのが戦前からの通説でした。
しかし戦後になって浮世絵についての研究が進むにつれ、この通説に疑問が持たれ始めます。
「喜多川歌麿が身分を隠して描いた」、「写楽は平賀源内ではないか」など、これまで美術史家や研究者の間で議論が百出します。美術史についても専攻した事のある島田氏は、どの考え方も今一つ説得性に欠けるとし、独自の考え方を物語風に加工して健筆をふるいます。
そしてそこには驚愕の史実が・・・!
「そんな話古いよ」と揶揄されそうですが、とまれ読後後の衝撃がすごかったのでご興味ある方はご一読を。
さて、歴史の謎解きに興味をもってしまった私は、例によって戦史の謎について思いを巡らせてしまいます。
心中の叫び
不滅の名鑑・空母瑞鶴を率いた栗田艦隊は、何故レイテ島に背を向けて北に反転してしまったのか?
先の大戦での同盟国ドイツのヒトラーの言動については謎だらけと言った方が正解の様です。
チベットに多額の費用を投じて調査団を派遣した真意は?
優れた人種としてのアーリア人についても不可解です。
「お前、また始まったのかあ・・・」という心中の叫びを無視し、さっそくネットで検索。
上記のような戦史の謎については、何ら新たな解釈は出現してはいない様子でした。
島田氏の様な大胆で説得力のある解答が出るのではないかと、急に胸が膨らんでおります。
※画像はイメージです。
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コメント一覧 (1件)
>写楽って、世界三大肖像画家の一人なんですね。
実はその話は日本で写楽を持ち上げるために
作ったもんだっていうオチがついていまして……
(Wikipediaの東洲斎写楽のページに詳しい解説があるので
興味があるのでしたらそちらを御覧ください)