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ナポレオンはなぜ強かったのか?

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フランス革命の混乱期に登場したナポレオン。生涯の戦いにおいて、38戦35勝と無敵でした。
ナポレオンといえば、軍事の天才というイメージを持つ人が多いかもしれません。確かに数々の戦いの中で彼が敗北した戦いはロシア遠征、ライプツィヒの戦い、さらには、ワーテルローの戦いくらいしか、ほとんどの人は思い浮かばないはずです。

ナポレオンの強さの秘密を少し考えてみましょう。

目次

ナポレンと時代背景

フランス革命で、王権の停止や貴族の特権の廃止などを決めたフランスでした。諸外国はこの革命の風潮が
自分たちの王権国家に波及する事を恐れ、フランスへの軍事的な干渉をしていきます。
この当時欧州では、王が廃止され市民の権利が確保されていたのはフランスだけだったのです。
他の国は依然として王の権利が強く、市民の権利は制限されていました。

ナポレオンは、フランスがいわば欧州の中で孤立無援の状況下で、軍人エリートとして次第に頭角を現していきます。
対外戦争が強かった理由は昔からいろいろ議論されてきたため、私なりに考えたナポレオンの強さの理由を述べたいと思います。

強さの理由1 解放軍であること

まずナポレオンが率いるフランス軍の士気は、どの国よりも圧倒的に勝っていました。
自分たちを解放軍と称し、他の欧州の民衆たちが心から望んだ王や貴族からの解放の為に戦い、解放後には、誰もが自分たちの土地を持ち幸せに暮らしていける希望を与えるという名目の下で軍を進めていきます。
このため各地で歓迎されたのは自国の王により率いられた軍ではなく、自由と平等の精神をスローガンにするナポレオンの軍でした。

貴族社会に嫌気がさしていた作曲家のベートーヴェンは、彼をたたえる歌として交響曲第3番を作曲しました。
このようにナポレオンの軍は、欧州の当時の民衆が苦しんだ絶対王政からの解放者として性格付けされた事が、ナポレオンの軍に強さの秘密のひとつと言えます。

強さの理由2 軍隊の移動速度

そしてナポレオンの軍に強さの理由として挙げられるのが、軍の移動の圧倒的な早さ。
戦争には軍を養うための食料や物資が必要ですが、誰しも絶対王政での支配に嫌気がさしており、ナポレオンが絶対王政を無くしてくれるならば協力しようという姿勢だった事から、現地の人の協力によって、食料や物資の調達の殆どが現地でできるために軽装備で移動できたのです。

当時の戦場までの移動は軍隊の全員が一度に移動できる舗装された道などなく、徐々に経路をたどって順々にたどり着くという行軍でした。
フランス軍は信じられないほどの速さで移動できるので、仮に兵力において敵と比較して少数であっても、増強する速度が早いので有利になっていくのです。

強さの理由3 軍隊の士気

さらにフランスは当時から市民に土地の私有を認めていたため愛国心に満ちていて、兵員もほとんどが徴兵制で国のため戦うという意識が強かった。他の国の兵はほとんどが傭兵即ち雇われ兵であり、行軍を早めたり、戦況が悪化すると逃亡する兵も出るなど、兵の士気はフランス軍ほど高くはありません。

他にもナポレオンの軍の強さに秘密については諸説があり、例えば作戦のうまさや優秀な指揮官がいたなどありますが、今まで述べた事が基本的なナポレオンの強さの秘密だと思います。

ナポレオンの凋落の始まり

1804年にナポレオンが皇帝に就任し、自分の身内を征服した国の王に任命するようになってから、各地でナポレオンへの反乱が始まり彼の権力が徐々に陰りを見せてきました。
ベートーヴェンも皇帝に就任した、事を知り直ちにナポレオンへの批判を始めました。

最終的にはイギリスと対立し、ナポレオンが出した大陸封鎖令があまりにも上から目線の一方的な命令であり、産業革命で利便性の高い製品を持つイギリスと取引を行いたいと考える国々と対立してしまいます。

やがて、イギリスと取引していたロシアと決定的な対立を起こしてしまい、解放軍から侵略者的な存在になった途端、ナポレオンの凋落が始まります。

民衆の気持ちを的確につかんだ時のナポレオンは強かったのですが、いったん皇帝として君臨し民衆のニーズが把握できなくなった事が、彼の凋落の始まりだったのではないかと推察されます。
今でも根強い人気を誇るナポレオン。今後も彼についての研究は続いていくと考えます。

featured image:Jacques-Louis David, Public domain, via Wikimedia Commons

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