米海軍空母艦乗船日記【アクティビティ編 その2】

アメリカの本社から届いたメール。
「空母艦ジョージ・ワシントンの航海に同行して教えてみないか。」
このメールから私の人生の航路は新天地を目指して空母艦と共に出航するのであった。

アクティビティ編 その2

前回はトレーニング系のアクティビティについて書いたが、24時間拘束されて働く軍人達にもほんのつかの間のお楽しみイベントも時々ある。

まずはビンゴ大会(笑)

子供のお楽しみ会かい!と初めて聞いたときは思わず突っ込んでしまったが、これがとんでもなく盛り上がるのだ。
1航海につき1回か2回行われるのだが、みんなかなり楽しみにしている。なぜなら景品が現金なのだ!!しかも1位は約300万円!!!

一体このお金がどこからでるのか?それは簡単、1枚5ドル(確か)でビンゴカードを買うのだ。5000人も乗っている空母艦。1人1枚買ってもそれぐらいの金額がすぐ集まる。

もちろん強制参加ではないので全員が買うわけではない、しかし購入枚数の制限はないので部署みんなで30枚買ったり、もちろん個人で数十枚買う人もいる。

そして待ちに待ったビンゴ大会の日、数字は艦内テレビ放送で生中継される。もちろんこの日はフライトはない。静まり返った艦内でみんなテレビにくぎ付けだ。リーチになったら艦内電話で番組を配信している部屋に電話をかけるシステムだ。

勝負はあっという間についた。10個ほど数字が呼ばれてビンゴが現れたのだ。しかも3人。この場合は3人で賞金を分ける。そして帰港するまで金庫で盗まれないよう保管してくれる。

艦内は基本的には安全だが、盗難事件は多発する。少しでも荷物から離れた瞬間なくなる。そして二度と見つからない。大事なものは持ってきたはいけないのだ。私もノートやペン、水稲、イヤホンといろいろなくなった。

そんな物でも取られてしまうのだから現金なんてもってのほかだ!金庫も私は若干あてにならないなと思っていた。

なぜなら艦内は飲酒はもちろん、お酒を持ち込むことができないのだ。見つかったら没収され金庫に保管されるのだが、なぜか毎回航海中に金庫から保管されているお酒がなくなるのだ。はたして現金は無事だったのだろうか?

ビンゴになった人も艦長から他言しないよう口止めされている。身の安全のためだ。(笑)

これを書くと本当に安全なの?と思われそうだが、少なくとも私は怖い思いをしたことはなかったので安全なのだと思う・・・多分。

ビンゴ大会のほかにも祝日には甲板でバーべーキューなど行われる。

写真は7月4日の独立記念日のバーべーキューだ。
この日は制服じゃなくてもいいし、着ぐるみを着たっていい。

子供用プールで水遊びをしたり、ジェット機が5000人のためだけにフライトショーもしてくれる。花火もちょっとだけあがる。

サンクスギビング(感謝祭)には七面鳥が出るし、クリスマスにはサンタもくるらしい。

祝日は家族と過ごせない分、豪華な食事が配給される。

私が乗船していた時にはたまたまアメリカの大牧場主(お金持ち)が空母艦に乗ってみたいからという理由でTボーンステーキ5000人分を寄付して遊びに来たことがあった。

その牛は格納庫でバーべーキューして5000人みんなで食べた。牧場主はVIP待遇で3日ほど艦内で過ごし帰っていったが、艦内で働くクルー全員がお金を出しでどうしてこんなところに来たいのだろうかと疑問に思った出来事だった。

次回寄港編をお楽しみに!


Writing by ガンちゃん
語学講師として米海軍基地、また空母艦ジョージ・ワシントン、ロナルド・レーガンにて計5年間勤務。
現在はその当時知り合った軍医の主人とサンディエゴ在住。

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