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戦場の「赤い亡霊」とナチスを倒せ!映画「ナチス・バスターズ」

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第二次世界大戦でドイツ軍がソ連に侵攻した1941年
その戦場では「赤い亡霊」と呼ばれるソ連兵が多くのドイツ兵を倒していると言う噂が広まっていた。
果たして「赤い亡霊」とは何者なのか?
ロシア映画「ナチス・バスターズ(原題レッド・ゴースト)」を紹介します。

目次

赤い亡霊

ドイツとソ連の戦場で大勢のドイツ兵を倒した「赤い亡霊」と呼ばれるソ連兵の噂が広まっていた。
ドイツ兵は赤い亡霊を恐れ、ソ連兵は赤い亡霊を英雄と見ていた。
しかし、赤い亡霊とは誰なのか誰も知らない。

1941年12月のソ連
半年近く前からドイツ軍による侵攻が続き、ソ連軍は各地で敗退していた。
主人公であるソ連兵とパルチザンの5人は友軍に合流すべく、雪深い森を進んでいた。
そんな5人は中尉を筆頭に酒好きの兵士、妊娠している女性兵士、パルチザンの2人に寒さに凍えていた兵士を加え牧場に到着します。

しかし、その農場はドイツ軍が置いた毒入り料理が置かれる罠があり、牧場の主はドイツ軍によって殺害され無人だった。
中尉達が他の村から食料を探しに出ている間にドイツ軍が牧場に来てしまい、牧場に残っていた女性兵士がドイツ兵によって処刑されようとしていた。
女性兵士を助けるべく兵士達は動き、中尉も続きます。
そんな彼らの前に赤い亡霊が現れるのです。

戦争映画と言うより西部劇!?

本作は第二次世界大戦の東部戦線でのエピソードを基に「赤い亡霊」と言う登場人物を作り上げたとされている。映画で登場する「赤い亡霊」は架空の人物ですが、元ネタとなる誰かが存在すると言う訳です。

そんな赤い亡霊は強い。
正確な狙撃、全身を晒してモシン・ナガンM1891/30小銃を撃ちながら突き進む姿
凄くカッコイイ戦士として赤い亡霊は描かれています。
それでいて、無口なのがまさ渋い。

冒頭で処刑されそうになっているロシア人夫婦を助ける赤い亡霊
必要な事をしたら雪が積もる森の中へ駆けて去っていく、無駄な事をしないクールさも渋くてカッコイイのです。
主人公である兵士達も牧場でドイツ軍と戦います。
牧場で敵と戦うと言うのはどこか西部劇のようにも見えます。劇中に流れる曲には西部劇調のものがありより西部劇に思えます。

第二次世界大戦が舞台で元ネタがあるとはいえ、冷血なナチス親衛隊の大尉を敵役にしたアクション作品として楽しめる作品です。
敵役の親衛隊大尉が全裸で赤い亡霊や主人公と対峙したり、赤い亡霊がサウナでのぼせて倒れたり笑える部分もあります。
MP-40やPPsh40やMG34機関銃などを撃ち合う場面が多く、アクションシーンは楽しめました。

ナチス・ドイツを完全な悪役にし、この悪を「赤い亡霊」と共にソ連兵達が戦うと言う、見易い構成の作品です。
銃撃戦のあるアクション映画が好きなら、見慣れないロシアで敬遠するには惜しい作品ですよ。

アーティスト:アレクセイ・シェフチェンコフ
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