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おじいさんの抜け道

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この話は物心ついたぐらいに、おじいちゃんから効いた話なのですが、おじいちゃんは満州の前線にいたそうです。
満州の鉄道警備を任されていたおじいちゃんは、基本的にサボり癖のあるタイプで、仕事をサボってどこかで隠れてコソコソといろんな人から頂いたものを食べたりしていました。

おじいちゃんがそんなことができたのは、物凄く明るい性格で社交性もあったのもそうですが、仕事自体はかなり出来が良かったそうなのです。
※本人曰くなのでここの真偽は不明ですが(笑)

あるとき、おじいさんが何時ものようにサボっていると、駅舎や近くで物凄い爆音とともに襲撃を受けたそうです。
何だ何だと、敵軍に身構える日本軍、そこに戦車や重装備をした敵軍が、一瞬で味方軍に攻め入ってきました。

応戦するには装備が足りないと、おじいさんが兵や近くの人をすぐに避難させていたのですが、時代が時代なだけに、おじいさんの声の届かない人々は日本兵と共に応戦したそうです。

おじいさんや近くにいた人々は集落に逃げ延びることができましたが、日本兵の中には「逃げてしまったことが大日本帝国に申しわけが立たない、ここで腹を切って詫びる」と言い出し、その言葉が逃げた他の人たちに伝染してしまい、みんなが腹を切って死のうとしたそうです。

おじいさんは「腹を切って詫びることで何の意味がある、生き延びることが大事ぞ」というと、他の日本兵は「お前の言葉に騙されてここまで逃げ延びてしまった、隊長や他の隊員のように戦って死にたかった」と。

おじいさんは「生きてる、隊長も他の部隊員も、俺が必ず助けてみんなで生き延びて帰ろうと」、戦場になった場所に戻ったそうですが、そこは本当に地獄絵図のようになっていました。でも自分のせいで逃げ延びた日本兵たちに皆が、生きて帰れる希望を与えたいと考えたおじいさんは生きている人間を探したそうです。

そこには怪我をした兵隊がおり、おじいさんは持っていた武器を全ておろして、見つからないように怪我をした部隊員を連れて帰り、もう一度その場所に戻りました。それだけでもすごいなぁと思ったのですが、そこから、生きていた兵隊数人を同じように連れて帰ったそうです。

何で敵兵にも見つからず、そんなことができたのか不思議で仕方なかったのですが、答えは簡単でした。
サボる為に、いろんな抜け道を知っていたとのことでした。

おじいちゃんは「勉強や運動に必死になるのも大事だけど、まっすぐ頑張るために、横の抜け道を知っておくのも大事なんだよ」って言われたときに、勉強だけじゃない何かを学んだ気がしました。

※画像はイメージです。

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