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オカルトは病気と戦えるか?

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オカルトを利用する詐欺に「そういう科学理論はあり、それが出来るものも実在はするが、目の前のその商品では出来ない」というものがある。
例えば水素水は、それに関する一応の効果についての実証データはあるが、粉を入れるとか、ペットボトルに詰めるとかで採られるものではない。
空間除菌もその部類である。

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空間除菌でなんで

空間除菌の概念で、最初に突っ込むべきは、「空間除菌でなんでウイルスが除去出来るとかいってんの?」だが、まあそういうツッコミは本意ではない。お軽ティスト(誤変換)としては、人間の認識を大事にしたい。つまり、この場合の「除菌」とは、大気中の病魔を倒す魔術的攻撃を意味する。

さて、この空間除菌の概念は、普通に有効である。
病原体は物理的存在のため、空気を徹底的に「除菌」したクリーンルームにいる限り、病魔に曝露する事はない。 また、そこまで厳密なものでなくても、エアーコンディショナーが元来その目的で発明されたもので、実際問題大量の埃をキャッチしている。

さて、これが空気清浄機辺りになってくると怪しくなってくる。そして首から提げる、無動力の空間除菌製品である。効くと思う方がどうかしている。

完璧な換気ルーム
完璧な換気ルーム

病魔は「瘴気」?

さて、科学の世界において、最底辺の装着型除菌装置だが、オカルト医学の世界では普通に使われていた。
ペストマスクがそれで、中世で疫病の話が出ると大体描写される、鳥のようなキュートなマスクだ。

除菌の作用としては、「良い匂いがする」それだけである。
これは、病魔が「瘴気」であると考えられたからである。

  • 病気には原因があるが、目に見えない
  • 目に見えない物質は気体だけである
  • 病気の原因は気体である

という、ギリシャ医学の三段論法によって見出された。

瘴気とは、沼などから立ち上る病気をもたらす空気だという。
結局、原因は良く分からないが、悪臭を放つものはなんか良くないものである、そういう理屈が成立している。そして、それは本能的な判断として正しい。

しかし香料が発見されてしまった。香料の香りがあれば、悪臭の中でも呼吸が嫌にならない。結果、香料が瘴気を消す、と誤解してしまった。
悲しき唯我論、見えぬものは存在しないと固く信じるがあまりに、自分の体調変化に気付く事が出来なかったのだ。

ペストマスクは実際に病気に有効だったのだろうか?
マスクとして皮膚の露出を防いでいる。これが唯一最大の効果だ。
香料はどうだっただろう。
香料は漢方薬に共通するが、漢方薬は多くの場合飲み薬だ。香りだけで足りる訳がない。西洋のハーブだって同じ事だ。

ペストマスク

オカルトで病気は・・・

オカルトで、病気は避けられないのだろうか?
答えは否だ。
嫌な雰囲気がするものには近寄らない。
これはシンプルだが重要な行動だ。
人間には本能的な恐怖心がある。
言語か出来なくとも、進化で淘汰されなかったという妥当性がある。

今現在の科学技術で発見出来ない病魔が存在した時、それを避ける方法は、健全に先入観なく発揮される人間の第六感しかない。
そんな病魔がある訳がないと思う人は、放射線や発癌性の事を思い出して欲しい。
病原体に当てはまらないものも、病魔には括ることが出来るのだ。

流石にもうそんなものはないと考えるかも知れないが、果たして、私たちが健康と思っている状態は、本当に健康なのだろうか?
例えば、いじめは本当に正常な個体の行動なのか。老化が絶対起きると言うが、本当なのか。
それらの発想に立った時、医学にはまだまだオカルトの入り込む余地があるのだ。

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※画像はイメージです。

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