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犬神っていう風習の恐ろしい話

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私自身には霊感はありませんが、その手の事への興味はとてもあります。
母は人から相談を受けてしまう程であり、いろんな経験や話を知っているので話を聞きたいのですが話すと悪いことが起きるからと話してくれませんでした。

その母から唯一聞き出せた話を聞いてください。

目次

母の友人のA子さん

私達は主要な都市部から車で1時間はかかる、過疎が進む山間の田舎の小さな町に住んでいます。
母の友人のA子さんは、高校を卒業した後に上京して都内の会社に就職。そこで結婚し、男の子と女の子の二人の子供を授かり、家族4人でささやかではありますが幸せな暮らしを送っていました。

それから十数年が経って、旦那さんが病気で急に他界されてしまったのです。
都内での生活に疲れを感じていたのと、長男がA子さんの実家に近い大学に登校する事になったのをきっかけで、地元に戻って暮らす事にしたのでした。

新しい生活とはじまり

新しい生活がはじまり、それぞれ皆がここでの生活に慣れて来たと思っていた頃。
思春期だし人間環境が変わるといろいろストレスが多くなるのでしょうか?中学生の娘の様子が少しづつ少しづつおかしくなっていき、ついには学校にも行かず家から出ないようになってしまったのです。

まず初めに様子がおかしいと気が付いたのは、もともと明るく社交的でおしゃべりな子なのに無口になっていき、それにともなって食欲が異様なまでに増え、それも野菜を一切嫌って肉ばかり食べるようになっていきました。
A子さんはどうすることもできず、ただただ心配して身の回りの世話をするばかり。

病院と症状

時間が経つに連れて、一緒に生活するのに最低限の行動・・・というか文化的なコミュニケーションを取るのが難しくなる程に状態がわるくなっていったのです。
いよいよ病院に連れて行っても原因はわからない。手に負えない地元の医者からの紹介で、県内のおおきな病院で診察してもらうと、最終的に統合失調症の疑いう診断がだされました。

診察中、まるで動物病院につれていった人馴れしていない家畜のように暴れていたようです。娘のあまりの状態に医者は入院を強く勧めたのですが、つまり精神病院に入院させるなんて事、A子さんは承諾する事はできません。

かろうじて食べる、寝る、排せつはいまだに自力でできる事、中学生とはいえ、まだ幼い子供にはつらい仕打ちであるのを理由に、娘さん自身や他人に危害を加えるような行動があったときはすぐに連れてくるという条件付きで、自宅での療養が許されました。

それからも娘の様子は悪くなっていく一方で、言葉自体をもあまり話せなくなってしまい、ついに自身の汚物までも口に入れ、庭に穴を掘ったり、土の上に体をこすりつけたりするようになってしまったそうです。
増々悪くなる娘を見て、実感の両親はおろか長男すらも気味悪く思うようになっていきました。

土着信仰とお祓い

日に日に目立っていく奇行、たしかに気持ちが悪い反面、もともとは妹思いな長男は心配だった。
ある時、大学の友だちに相談してみると民俗学の教授を紹介され、なんでもその地域一帯には昔からの土着信仰で犬神を祀っている事があるらしく、時々取り憑かれたという話が伝わっているそうなのです。
その事をA子さんに話すと、あまり驚かず、なにか思い出したように憑き物落とし専門のお祓いを頼みました。

お祓い自体は何事もなく、むしろ効いているのかいないのかわからないおようなものでした。
しかし日の夜、娘はうなり声をあげてA子さんと長男に噛みつくような仕草をみせ、いつもに増してひどく暴れ物を壊したと思うと、突然泡を吹いて倒れて息も絶え絶えの状態。

もうどうすることも出来ず入院させるしかない。
すでに自分の意志で立つこともできない娘を後部座席に寝かせて病院へ急ぎます。
到着して医者や看護師の方と話をすると強制入院。さらに悪いことに検査中にまた暴れ出したようで、興奮状態にある患者で最低でも数時間は隔離されるとのことで面会はできず、今日のところは一旦帰る事になりました。

帰宅と娘

A子さんも長男もこれから先の不安とかよりも、少しほっとしたというのが正直な気持ち。
暗い夜道を車を走らせ帰宅している途中、なんいうわけもなく、なにか不気味な胸騒ぎのような気持がしたらしいのです。

自宅に到着すると電気がついていてA子さんたちは一瞬驚きましたが、慌てて飛び出したから忘れたんだと思いながらリビングに行くと、そこには娘の姿があったのです。

娘はニタニタ笑いながらあらぬ方向をただ眺め、A子さんも長男も唖然として固まってしまっていました。
少し娘の様子をうかがえる余裕ができ、姿を見ると入院の時の入院着を着ていて「きっとこの子は逃げ出してきたんだわ」と想像ができます。
娘の姿を再度見みると、はだしで両手と両足が土がつき傷だらけ、まるで四つ足で走って帰ってきたかのように。
さらに病院から自宅まで3~40kmぐらいはあり、どこにも寄り道をせずにまっすぐ返ってきた車よりも先に返ってきている。

娘とはいえど、湧き上がるような恐怖心を抑える事ができなくなり、娘ではあるのですが危険を感じてしまい、「ごめんねと」心の中で言いながら毛布と共に害獣対策用に檻に入れてその晩を越したのでした。

憑き物と原因

A子さん一家はその後、娘を再度病院に入院させ、地域の神社や憑き物に詳しい方に相談を求めました。
依然として娘はコミュニケーションが取れるような状態ではなかったらしく、土地の一番古い神社の方と病院に面会に行かれた時に神主さんから聞いたお話です。

なんでもA子さんの一族は、古くからこの土地で耕作をされているのですが、元々農業には向かない土地だったので祖先の方は相当苦労したようで、そこで信仰したのが犬神らしいのです。
犬神は神として崇めれば強力、はじめのきっかけは解りませんが事情から「藁をも掴む思い」で信仰することで繁栄していき、地域に根づいていったのでしょう。

今回の原因として考えられるのは、土地は後継ぎがいなくなりつつあるので信仰が薄れ、なにかの原因で犬神を怒らせたのか、娘さんの波長があってしまったのか?

もう一つ考えられるのは、犬神は憑神であり強い呪詛の力で相手を呪い殺す事もできるのです。A子さん一家は代々関わってきたとすれば、その事を知っている方もいらっしゃる。A子さん一家が出戻ってきた事で快く思わないと思った親戚や身内の方が・・・・。

母と話と

母はここまで話すとピタッと止めてしまったので、A子さんがどうなったのかはわかりません。
私の文章力だと伝わらないと思いますが、まるで全てしっているかのような話しっぷりも気になる所でした。

世の中にはウソのようなホント、憑神やら怨念なんて漫画なアニメに中でしかないような事も本当にあるのかと、つくづく思ってしまうのですよ。
そしてつきなみですが、人が一番怖い・・・そんな事を感じさせられました。

※画像はイメージです。

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