ニコラス・ケイジ主演の太平洋戦争で撃沈された米軍の重巡洋艦「インディアナポリス」について描かれた映画「パシフィック・ウォー」
この作品どうも日本軍の描写で怪しいところが・・・
太平洋戦争の実話を基にした作品
本作は実話を基にした作品と最初に出ます。
その実話は太平洋戦争末期に日本海軍の潜水艦伊58により撃沈された米軍の重巡洋艦「インディアナポリス」についての実話です。
「インディアナポリス」はマリアナ諸島のテニアン島へ原爆の部品を運んだ事で知られる艦です。
テニアン島へ原爆の部品を降ろしてからフィリピンへ向かう途上で伊58に発見された「インディアナポリス」は魚雷攻撃を受けて撃沈されてしまいます。
乗員はサメが泳ぐ危険な海での遭難と言う試練も受ける。
というのが「インディアナポリス」の実話です。
ここが変だよ日本軍描写
日本軍は本作の冒頭から登場します。
1945年3月31日の沖縄の空を飛ぶ銀色の機体に赤い帯、尾翼に黄色の細い帯が描かれた零戦・・・
空母「赤城」搭載機の零戦二一型のような機体が増槽を付けて「インディアナポリス」へ突撃する場面から物語は始まります。
これは実際にあった特攻を受ける「インディアナポリス」の場面ですが零戦の描写は時代に合わないどころか実際は一式戦闘機「隼」の特攻隊らしく考証の不備が見られます。
CGで作られた伊58の姿も日の丸を艦橋に描いたガトー級です。
ガトー級で描かれていますが史実通りに特攻兵器「回天」が搭載されていて回天が乗るガトー級と言うシュールな姿にされている。
作品としては良作
おかしな日本軍の描写で日本人としてはイマイチな印象を受けるかもしれない本作
でも「インディアナポリス」の乗員達が戦時中の海で遭難とニコラス・ケイジが演じるマクベイ艦長が撃沈の責任を問われての軍法会議に立たされるなど、「インディアナポリス」撃沈事件顛末について描かれた良作でもあります。
変な日本軍の描写だけにとらわれずに見るととても良い作品です。
(C) 2016 パシフィック・ウォー USS INDIANAPOLIS PRODUCTION INC.
思った事を何でも!ネガティブOK!