生存率2%?野球ゲームなのに戦争!?「パワプロクンポケット2」

皆さんは野球ゲームと言われて何を思い浮かべますか?パワプロ?プロスピ?ファミスタ?
いえいえ、実はもう1つあります。
現在は既にシリーズが終了してしまいましたが、知る人ぞ知る名作シリーズ……元野球ゲーム、現野球バラエティ。
そう「パワプロクンポケット」、通称「パワポケ」。

パワポケシリーズは新しい作品が発売される度に、展開がぶっ飛んでいったことで時折話題になっていますが・・・
今回はそんな中でも、かなりブラックかつ、社会勉強?にもなり手に汗を握る作品を紹介します。

パワポケシリーズ初期の名作「パワプロクンポケット2」

パワポケシリーズは「14」で終了してしまいましたが、今でも根強いファンが新作を待ち望んでいます。
ネットでも各パワポケシリーズの動画が挙がっているほどですが、初期のシリーズでもやはり名作です。

今回はシリーズ2作目である「パワプロクンポケット2」(以下、文章中は略称である『ポケ2』を使用します)についてお話しします。
ポケ2のサクセス(一般的なゲームで言うところのストーリーモード)は主人公が貧乏プロ野球球団「ドリルモグラーズ」に所属したところから始まり、自分の首が切られないよう、そして球団を日本シリーズ優勝まで導くことが主人公の目標です。

「パワプロ」シリーズではお馴染みの相棒・矢部君のポケ2版と言える凡田君と共に、色々な苦難が待ち受ける3年間を駆け抜けていきます。
他にも個性豊かなキャラクター達や、パワプロでもお馴染みの彼女候補も登場しますが、本作の魅力は通常のサクセスだけでなく、ポケ2から始まった「裏サクセス」にもあります。

野球ゲームなのに・・・戦争編!?

通常のサクセスを1度クリアすると、おまけモードとして「戦争編」が解禁します。時折ネットで話題になるパワポケシリーズの「ブラックでぶっ飛んだ展開」は、本作の裏サクセスが発祥と言えるかもしれません。

気がつくと主人公は70年程タイムスリップしてしまい、相棒の凡田君と共に補給部隊として戦争に出向くことから物語は始まります。「戦争編」というタイトルだけあって、戦車や武器はもちろん登場しますし、酷い場合は主人公が敵の銃弾や味方の武器の暴発で怪我をしたり死亡することもあります。

あくまでも全年齢対象のゲームなので流血描写等のグロテスクなシーンは一切ありませんが、その代わり主人公がゲーム中で何度も怪我をしたり餓死寸前まで追い込まれたりと、プレイヤーに戦争の悲惨さをこれでもかとばかりに教えてくれます。

余程の運が無いとクリア出来ない鬼畜難易度

極めつけは本作の難易度です。本作はほぼ全て「安全な任務・普通の任務・危険な任務」の3つのコマンドから選択し、後は「任務中に敵から攻撃されず無事任務を終えられる事を祈る」だけです。所謂運ゲーで、酷い時には連続で敵から攻撃されたり、各戦地に移動する際に魚雷が放たれ、ここでも4択の運ゲー(4つの潜水艦を選び、後は敵の魚雷が自分の潜水艦に当たらない事を祈るだけ)次第で即死することさえあります。

一応40ターン目で「帰還」コマンドが現れ、それを選択するとクリア扱いとなりますが、200ターン生き延びる事で真のクリアとなります。公式スタッフによると、なんと真のクリア到達率は2%とのことです。これがいかに本作の難易度が鬼畜かを表していると思います。

史実の出来事を反映させたイベント

ただ、本作は生き残る事が難しいゲームというだけに留まらず、実際の太平洋戦争でも起こった出来事を再現したイベントも豊富です。今でもファンの間で語り継がれている「トンカツ作戦」(馬の代わりとして豚に荷物を縛って運ばせ、目的地に到着したら屠って肉にするという作戦)は、史実での「インパール作戦」が元ネタとなっています。

他にも100ターンを過ぎた頃から主人公が所属する軍が弱体化して敵の攻撃発生率が上昇したり、序盤ではカタツムリやトカゲを見て「これを食べるのか?」と言っていた主人公が、後半では「ご馳走だ!」と言いながらそれらの動物を必死の形相で食べたりと、実際に戦争に出向いた人々の悲惨さをプレイヤーに伝えてくれるイベントが沢山含まれています。

ただブラックなだけでなく、そこから様々な事を学び、感じる事が出来るのがパワポケシリーズの魅力です。「パワポケ?パワプロの親戚か何か?」と考えている人にこそ、是非手に取ってプレイしていただきたい作品です。
原作はGBですが、現在はGBAでリメイクされた「パワプロクンポケット1・2」がネット通販で販売されていますので、今から興味を持った方にはこちらをプレイするのがおすすめです。

難易度も低下しており、原作よりは真のクリアに到達しやすくなっています。

(C) 2000 パワプロクンポケット2 Konami Computer Entertainment OSAKA

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