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オレンジ手すりが守るもの―携帯電話陰謀論

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かつて、携帯電話が一般に普及し始めた時、心臓ペースメーカー(以降、ペースメーカー)が誤作動すると語られた事がある。
現代も、鉄道やバスの優先席表示で、混雑時には携帯電話の電源を切るようにと書かれている。
ペースメーカーを利用するのはかくもリスキーな事か、と思いきや、今まで携帯電話の電波による不具合は1件※1も見られない。

目次

なんの被害も!! ありませんでした!!

原因に限らず、ペースメーカーが誤作動を起こした時の症状は、その人がどれだけペースメーカーに依存しているかによる。
自己心拍がなく100%依存している場合、直ちに重篤な事態に陥るが、これはかなりのレアケースだ。
ただ、素直に止まらず、予測不能な動きで自己心拍を邪魔する誤作動もあるだろう。最も危険なのは、無能な働き者だ。自己心拍を邪魔する方向で動くかも知れない。

一方、携帯電話の普及率は爆発的であり、現在は持っていない人を見つける方が難しいだろう。

日本の人口は昨年の令和3年10月1日時点で「1億2550万2千人」。
携帯電話を持つ者は、少なく見積もって高校生(15歳)以上、後期高齢者(75歳)未満として、そこまでズレていないだろう。

該当しないのは、「15歳未満:1478万人」「75歳以上:1867万人」。
この辺りなので、ざっくり切り捨てても9000万人が携帯電話を持っている。

一方、ペースメーカー装着者は40万人だ。
優先席だけの話ではない。道も歩けば買い物もする。飲食店で食事だってする。
その中で、密着するほど近寄る事が、1度としてなかった、というのは、見落とされたという暗数を想定しても無理があるだろう。
総務省の報告でも「影響がなかった」※2という実験結果が並ぶばかりだ。

だが、表示は未だに続いている。
「影響は小さいが、マナーの観点からは続けるべき」と、話をすり替える事もある。

QOLと携帯電話

これは、健常者が優先席の近くで携帯電話が使えない、というだけの話ではない。

ペースメーカー装着者本人やその家族が、携帯電話の使用を控える事もあったろう。
落雷に当たる確率並の実態の薄い警戒によって、携帯電話というインフラと断絶させられている訳だ。
これによってSNSとの接点が持てず、孤立した者がいてもおかしくはない。そこまでならなくても、QOLは大きく下がったろう。

喩えるなら、「ゲームをするとゲーム脳になる」と言われて、GBAを買って貰えず、友達との関係がギクシャクした子供のようなものだ。
悩みを訴えても「別の遊びをすれば良い」「そんなもので離れるのは本当の友達では無い」といった雑な否定ばかりで、同情されなさそうなのも似ている。

この論を推し進めた者達は、もっとこの誤りに真摯に向き合い、ペースメーカー装着者の社会参加を積極的に支援するべきだろう。

陰謀論としての携帯有害説

だが、陰謀論として考えたらどうだろうか。
この「携帯電話有害説」は、何者かによる明確な陰謀ではないか、という考えである。

犯罪捜査の基本は、その事件によって最も得した人を探る事、である。
この有害説で利益を得た者は誰か?

――PHS事業者である。

PHSと携帯電話は利用する帯域が違い、ペースメーカーに影響を与えにくいと言われたため、介護施設や医療機関で、職員に持たされる通信機器にしばしばPHSが利用された。
つまり、PHS業者の徹底したロビー活動によって、この誤情報が流布された可能性がある。

だが、2023年に最後のPHSサービスを扱っていたソフトバンクがサービス終了し、PHSは完全停波してしまった。
情報操作する地力があるなら、もう少し繁栄していても良さそうなものである。

我々は何か見当違いをしているのだろうか?

  • 携帯電話とペースメーカー
  • 優先席
  • 電波
  • 4G、5G
  • ICチップ

――監視。
問題はペースメーカーではない?

ここに来て、もう1つの陰謀の可能性が浮かび上がる。
携帯電話に悪影響があると提唱されてすぐの頃は、本気で信じた人も多かった筈だ。だが、その時の対応として、「優先席だけに表示を付ける」はあまりに狭すぎないだろうか。
命を守る表示なら、公共の場全てに対して警告すべきであるし、装着者側にもヘルプマークのようなものを持たせる要請があって然るべきだ。
個人の自由意志はあるが、「表示する」という選択肢を、何故用意しなかった?
あまりにも、「本気」を感じない。
日本よりはるかに非情な国の政府であっても、国民の死は避けようとする。国民こそが財産だ。命を消費するにせよ、それまでは元気に活かしておかなければ価値がない。

オレンジの手すりが隠すもの

すなわち、携帯電話危険説は、隠れ蓑だ。
問題になる組み合わせは、ペースメーカー装着者と携帯電話ではない。

「優先席と携帯電話」

ではないか。
携帯電話による電波が最も干渉し得るのは、ペースメーカーよりも何よりも、通信機器だ。
ではペースメーカーに通信機器が内蔵されている?
いや、優先席が通信機器の方が良い。
優先席に監視装置が仕組まれ、電波により監視結果が送信されるのだ。こんな機器に、携帯電話を近づければ、ノイズで不確実なデータが送信されたり、通信速度が大幅に遅延する可能性がある。

だが、それなら何故優先席であるのか? 何故列車やバスなのか?

まず、公共交通機関は様々な人が乗り込む。しかも、乗った後の人は、街中を歩くより長時間静止しているため、じっくりデータ取得が可能だ。
そして優先席は、車両の端が定位置だ。ラッシュ時や極端に混雑する場合はともかく、ある程度乗客がまばらなら、1つの広角レンズで概ね車両全体を見渡せる位置にある。
AI技術の発展しつつある昨今、複数なデータがあれば個人情報の紐付けも可能になってきている。
国民のデータ取りには最適だろう。
AIが取り沙汰されるようになったのは近年だが、昨今発展しているのは自然言語への対応であって、理論は前世紀で完成している。

こうして、各車両に作られた監視スポットにより、人々の情報は収集されていたのではないか。
この情報がどのように利用されたかは定かではない。
逆に使おうと思えば何にでも使える。喉元を押さえられているようなものだ。
自家用車しか使わない人の情報にしても、それ以外の人の情報は固まっているのだ。消去法でかなりの部分があぶり出せる。後は仮説検証のため、直接簡単に確認するだけだ。

シルバーシート、監視は誰?

或いは、もっと大きな意味があるのかも知れない。
通勤列車を漫然と見る事に、興味を持つものがいる可能性だ。
人間の文化をそもそも知らない者なら、あり得る。
そう思って見ると、シルバーシートマークがグレイに似ているという話も、あながちこじつけとばかりは言えない。

地球外生命体による侵略作戦の一環として、またはもっと平和的なおもしろビデオの撮影のため、彼らと内通する地球人によって、この監視装置はしかけられた、とでもいうのだろうか。

参考
※1 総務省『電波利用ホームページ』
※2 総務省『令和3年「度電波の医療機器への影響等に関する調査」報告書』

※画像はイメージです。

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