このお話は私が小学生の頃おばあちゃんから聞いた話で、きっかけは授業で戦争のことを習ったことだったと思います。
学校の授業で習った戦争に関することは、主に空襲や原爆のことだったと思います。
それらの話を聞いて、私はてっきり日本全国の各地で空襲があったと思いました。
目次
おばあちゃんの話
おばあちゃんが戦時中は女学生くらいなので、空襲や防空壕の話とかが聞けるのかなと思っていました。
ところが、幸いにもおばあちゃんが住んでいた地域は全く空襲がなかったそうで、一度も空襲で避難したことはなかったそうです。
唯一の空襲に関する記憶は、隣町にある「味の素工場」に爆弾が落ちたことで、空襲の翌日、破壊された工場へ近所の皆で砂糖を拾いに行ったそうです。
戦前から味の素工場があったことにも驚きましたが、破壊された工場へ砂糖を拾いに行くという発想につい笑ってしまいそうになりました。
砂糖は貴重
しかし、当時は配給制で砂糖なんかは特にとても貴重なものだったので、みんな必死で拾ったそうです。
頑張ってたくさん拾ったそうですが、残念ながら役人らしき人に見つかって全部没収されてしまったそうです。
長い道のりを頑張って歩いたのに、何も手に入れられずにがっかりしながら元来た道を帰ったそうです。
おばあちゃんのように空襲で避難したこともなく、戦時中でも命の危険を感じずに過ごした人達や地域があることに少し驚きました。しかし、おばあちゃんの男兄弟は全員戦争中に死亡し、生き残ったのは姉妹のみだったそうです。
自分自身は命の危険を感じずに過ごせても、戦争は大切な人を奪ってしまうんだと思いました。
※画像はイメージです。
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