いまさらだけど「プライベート・ライアン」を観た感想

公開された当時、友達と映画館に見に行きました。その時は『ランボー』のような戦争ヒーローアクションものだと思ってウキウキワクワクしながら始まりを待った記憶があります。
想像していたものと全く違い見終わった後疲労困憊しましたが、映画的に非常に良い物でしたのでその後DVDでも何度か鑑賞しました。

「プライベート・ライアン」、この作品は前半と後半で全然印象が違います。

前半は手持ちカメラなのかブレまくったり画面に血が飛んできたりなどドキュメンタリータッチで生きてる者も死んでる者も関係なく淡々と戦争という事実が映し出される印象です。
特に冒頭の上陸作戦は映画史に残るシーンと言っても過言ではなく、映画館で最初に見た時あまりの衝撃で暫く動けなかったことを覚えています。砲撃で凹んだ頭や下半身が吹き飛ばされて茫然自失の中ではみ出た自分の内臓を押し戻す兵士の姿などショッキングシーンの連続です。

ところが後半、ライアン二等兵を救い出す目的が明確化され始めるとトム・ハンクスを中心としたヒーローアクション物のテイストがぐっと前面に出てくるようになります。
それはそれで面白いです。殺伐とした戦場の中で、トム・ハンクス演じるミラー大尉の飄々とした感じ、この人についていけば間違いなく死ぬことはないだろうと思わせるそんな説得力溢れるトム・サイズモアが演じたタフガイなど、キャラが立っていて前半とは違った面白さがあり、観る者を飽きさせません。

(C)1998 プライベート・ライアン Paramount Pictures Corporation

話の展開的には可もなく不可もなくですが、最後の橋のシーンでそこまであそこに拘る必要性があったのか?と思わずにはいられません。もちろん戦略的には大切な所なのかもしれませんが、戦い方、守り方など他にあったのではないかと疑問に思う部分もあります。

キャラへの感情移入についてはどうでしょう。
戦争を体験していないので戦場の怖さはわかりません。したがってミラー大尉やトム・サイズモアが演じた役柄、それからライアン二等兵への感情移入ははっきり言って私はできませんでした。

ただ、アパム。彼こそ私たちだと思いました。私達一般人が戦場に行った場合、間違いなくアパムのように戦場を命欲しさに駆け抜けるか恐怖から動けなくなるでしょう。
映画を観ているだけであれば、彼の行動は歯痒い部分も多く、何度も画面に向かって「アパーム!!!」とイライラしながら叫ぶでしょうが、よくよく考えると彼の行動は私達の行動なのです。むしろ彼は私達に比べて勇敢に違いない、そう思います。

戦争とは何か?多くを犠牲にしてでも一人を救い出すことに大義名分があるのか等いろいろと考えさせられる映画でした。
何度も言いますが、冒頭のシーンを見るだけでもこの映画は価値があります。

プライベート・ライアン – 予告編 -youtube


Writing by TM

(C)1998 プライベート・ライアン Paramount Pictures Corporation

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