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不器用な母が飛行機のプロペラを作っていた話とお粥の話

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今から20年くらい前ですが、息子が小学校の夏休みの宿題でおじいちゃんやおばあちゃんに戦争中の話を聞いて来る、というのがありました。
お盆の暑い暑い日に、電車で1時間ほどかけて母と父が二人で暮らす家に行くと、私の母が軍事工場で働いていた時の話をしてくれました。

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母の話:手先が不器用だったので

母は当時中学生だったけど軍事工場で働かされていて、飛行機のプロペラを作っていたと話しました。でも、母は不器用なので「曲がってるからやり直し」などと何度もやり直すように言われてばかりで、いつも上手にプロペラを作ることができずに苦労したそうです。

ある日、何度やり直しても上手く作れなくて、なかなかOKがもらえず何度も何度もやり直しばかりで、泣きそうになったそうです。でも、泣いたところで許してくれたりは、しません。母が半泣きになりながらもヤスリでプロペラを研いで歪みを直していたら、横で作業をしていた男性が自分の箱と母の箱をサッと入れ替えたそうです。

母がびっくりしていたら、その男性は小声で「さっさとこっちの箱をやれ」と言って、不器用な母が難渋していた歪んだプロペラを直してくれたそうです。

母は、男にモテたのだろうか?

「もしも箱を入れ替えていることがバレたら殴られたかもしれないのに、私があまりにも下手くそだから、見るに見かねて私の分までやってくれたんだろうね」と母が話すと、横で話を聞いていた父が「戦争の話ちゃうやん!私はモテる女だったから、困ってたら男の人が助けてくれました。私はモテたんです、って言う自慢話やん!」と言いました。

息子が「ほんまやー。おばあちゃん自慢話やわー」と大笑いして、私も爆笑しました。でも、娘の私が言うのも変かもしれませんが、母は八千草薫さんに似ていて美人だと思います。

私が、「その助けてくれた男の人って、格好良かったん?」と訊くと、「ああー、男前だったわ~」と答えました。もしかしたら、母の淡い初恋だから、その時のことを覚えていたのかもしれないですね。

そして、父が母に「お前が作ったプロペラじゃあ、そらあ飛行機は墜落するわ。だから日本は負けたのかもしれへんなあ」などと言いました。
すると母は「確かにそうかもしれないわ。私の作ったプロペラで、ちゃんと飛行機は飛んでたんやろか?」と納得してました。

※画像はイメージです。

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