私的史上最高のガンシューティング「タイムクライシス:レイジングストーム」

これまでプレイしてきたガンシューティングの中で最も印象に残っている「タイムクライシス:レイジングストーム」を紹介します。

「タイムクライシス:レイジングストーム」の概要

私がこれまでプレイしてきたガンシューティングの中で、最も面白く印象に残っているのが「レイジングストーム」というアーケードゲームです。発売（稼働開始）は2009年で、当時大学生だった私は近所のゲームセンターでこのゲームを見つけ夢中でやり込みました。

このゲームはバンダイナムコゲームスが展開するガンシューティング「タイムクライシス」シリーズの外伝作品ですが、「タイムクライシス」がハンドガンがメインの装備で1～3人程度のエージェントが敵組織に潜入して無双するアクション映画のようなノリなのに対し、「レイジングストーム」は武器はマシンガンでよりミリタリー色が強くなっています。
備え付けのマシンガン型コントローラーはかなり大きい上にブローバックでガンガン振動するため臨場感もあり、ただでさえ高い爽快感を更に高めてくれます。

ゲーム内容にもミリタリー色は強く反映されており、登場人物はほぼ全員ゴツイ男（兵士）、主人公は敵陣のど真ん中に不時着した特殊部隊のいち兵士、敵側も南米某国で反乱を起こした兵士や民兵というリアルさです。
また、人間の兵士だけでなく「ハックス」「ラプター」というパワードスーツや二足歩行ロボット、「ロングレッグ」という大型兵器などのSFじみた兵器も登場しますが、いずれも鉄塊のような武骨な見た目や地味な色合いで統一されミリタリーらしさを損なっていません。
もっとも、そうした超兵器とも言える部隊をバタバタとなぎ倒していく味方側の姿は力強くカッコいい反面、一つ間違えば強過ぎてギャグのようにも見えてきてしまいますが(笑)。

ゲームとしての面白さ

そして、ゲームとしての面白さも抜群で、マシンガンで敵兵をなぎ倒しどんなロボットも鉄屑にするのはもちろん、ステージ内の壁から天井に至るまで破壊可能で爽快感はどのガンシューティングにも劣りません。

武器も基本のマシンガンの他にショットガンのようなクラスターショット、ボス戦で使用するロケットランチャー、スナイパーライフルもあるためシチュエーションも豊富でそれぞれ違った楽しさがあります。
また、ゲームとしての出来も良く、とりあえずクリアするだけならクレジットをつぎ込めば可能な反面、高得点を目指すならシークレットボーナスの位置や敵を倒すタイミングからどこまで壁や天井を破壊して得点を稼ぐかという知識がかなり必要になり、初級者でも上級者でも楽しめるようになっています。

流石にどうやっても厳しい場面はあるものの、ゲームとしての面白さ、ストーリーや雰囲気の演出、スコア稼ぎのアツさと奥深さを兼ね備えた名作ガンシューティングです。

現在では設置店舗が限られる

そのように最高なガンシューティングの「レイジングストーム」ですが、流石に10年以上前のアーケードゲームでメンテナンスに手間のかかる大型筐体、公式の修理サービスも既に打ち切られているため設置店舗はかなり限られていますし、見つかってもメンテナンスが不十分な可能性はあります。稼働開始当初は結構な数のゲームセンターで置かれていたため残念ではありますが、こればかりはどのアーケードゲームでも直面することなので仕方ないところでもあります。

現在ではアーケードで遊ぶハードルがかなり高くなってしまいましたが、PS3移植版は中古もある程度出回っているようなのでどうしても遊びたいのであればそちらを検討するのもアリです。
私自身も近くに設置店がなくなり遊べなくなって久しいゲームではありますが、もし見かけたら一度プレイしてみてください。