年号が令和と言う新しい時代に変わり陸上自衛隊はどうなっていくのか?
極端に言えば軽い部隊と重い部隊で分かれると言う視点で見て行きます。
北海道は重い部隊の基地となる。
陸上自衛隊発足からソ連崩壊まで日本の防衛の最前線は北海道の北部方面隊でした。
それは仮想敵国であるソ連と最も隣接している地域が北海道だからです。
なので北海道には他の方面隊よりも多い4個師団が置かれ戦車や火砲も多く配備されました。
しかし現在では西方重視もあり2個師団2個旅団に縮小し戦車と火砲も減っています。
それでも陸自唯一の機甲師団である第7師団は変わらず健在であり北鎮師団である第2師団も戦車連隊を持ち自走榴弾砲を装備した野戦特科部隊を有する強力な戦力がある事には変わりがありません。
しかし戦車が機甲教導連隊以外では本州から姿を消し野戦特科も203ミリ自走榴弾砲が退役しより縮小する中で北部方面隊は90式戦車や99式155ミリ自走榴弾砲など重い部隊が置かれる基地と言う性格になって行くでしょう。
離島防衛には軽い部隊
現在では対中国を念頭に先島諸島の防衛が重視されるようになり沖縄本島以外では配備されていなかった陸自部隊が近年では配備される地域が増えています。
平成28年には与那国沿岸監視隊が、平成31年3月には宮古島警備隊と奄美警備隊が開隊され陸自による先島防衛の強化が進められています。
これらの島には12式地対艦誘導弾が配備され領海の防衛にも関わる事にもなります。
地対艦誘導弾や高射特科の地対空誘導弾を除けば地上戦力は普通科中隊ぐらいの戦力しかありません。
これを補うのが戦車など装軌車輌に比べると軽い改編が進む即応機動連隊かもしれません。
軽い部隊と重い部隊を
最終的には7個発足する予定の即応機動連隊
中心となる普通科連隊に16式機動戦闘車の部隊に中距離多目的誘導弾や近距離地対空誘導弾に施設科と複数の職種が加わる諸兵科連合部隊である即応機動連隊
一通りの装備はあるもののFH70や99式自走榴弾砲のような大きな重い装備は無く比較的軽い装備で占められる即応機動連隊
有事の可能性が高くなり事前展開するには各種の装備と職種の部隊を常に持つ即応機動連隊ほど使い勝手の良い部隊はありません。
すぐに要地へ展開する即応機動連隊と言う軽い部隊と切り札として北部方面隊の90式戦車や99式自走榴弾砲の重い部隊が待機すると言う軽重の組み合わせが令和の陸自のスタイルになるかもしれない。
※画像はイメージです。
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