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「夫婦岩」の不思議な体験談

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西宮市の訪問看護をしています。
高齢者のリハビリはほとんどがご自宅で、私の担当しているお年寄の殆どが、甲山を越えていかなければならい地域に住んでいます。
その途中には、半分に割れている「夫婦岩」と呼ばれる大きな岩が道の真ん中にあり、通行を妨げているのです。

さてこの夫婦岩ですが、昔から岩を取り除こうとすると、必ず祟りが起こると言われています。
工事に関わった工事員の証言では、四つん這いの女(牛女)が追いかけてきたとか、工事の直前で不幸な事故が起こって亡くなってしまう等など。
同僚にも利用者さんの家からの帰宅途中、夫婦岩に差し掛かったカーブで突然、岩が見えなくなり、ハンドル操作を誤って衝突事故を起こしてしまった方もいるのです。

目次

ある冬のこと

ある冬のことです。
ひとつ訪問が終わり、次の利用者の自宅に向かうのですが、利用者さんの体調が悪くて予定よりも時間がかかってしまい、時間が迫ってきています。

この辺りは冬になると道路が氷結するので、スピードを出すことは危険なのですが、凄く焦っていたので患者さんのため自分に言い聞かせながらアクセルを踏み込んだのです。

案の定、車が滑り出しハンドルが効かない状況になってしまいました。それも例の夫婦岩に差し掛かる手前。
このままだと夫婦岩にぶつかってしまいますが、どうにも出来ない状態。
ゆっくり時間が流れていくようなスローモーションで迫ってくる岩の上には、四つん這いの女(牛女)が座っているようにも見えて、終わったと思い死も覚悟しました。

いったいなにが?

その時でした、ドスンとなにか柔らかいなにかにぶつかったような感覚と共に、車が間一髪のところで止まったのでした。
一体なにが!と思い、車を降りて前を確認すると老人がうずくまっています・・・老人をひいてしまった!
それもよく見れば、次の訪問先のおじいちゃん?!
とにかく急いで救急車をと思いポケットをまさぐって携帯を取り出し、電話をかけようとすると・・・倒れていたおじいちゃんはいなくなっていいます。

車は中途半端な位置で止まっていたので、後ろからきた車に鳴らされたクラションで我にかえって車に戻るのですが、すくなくとも何かにぶつかったような跡すらありませんでした。

おじいちゃん

何がおきたか解らないまま、次の利用者、つまりひいてしまったおじいちゃんの家に到着したのですが・・・。
家から家族の方が泣きながら出てきて、おじいちゃんは今さっき亡くなったと。

このおじいちゃんは利用者さんの中で特に仲がよく、今日、私が来ることを心待ちにしていたようです。
亡くなったじいちゃんのお顔をみると、なにかを成し遂げたような笑顔でした。
たぶん、私の事を守ってくれたのだと思います。
おじいちゃんありがとう。

 featured image:Locke / PIXTA(ピクスタ)

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