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人海戦術ではない現代のロシア軍と中国軍

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ロシア軍と中国軍のイメージはどんな姿ですか?
多くの兵力で押しまくる人海戦術のイメージのままではないでしょうか?
旅団や大隊を基本とした現代の姿を紹介します。

目次

ロシア陸軍

ロシアはソ連時代にアメリカを中心としたNATO(北大西洋条約機構)や国境紛争などで対立していた中国と大規模な戦争をする想定で師団での戦力を中心に陸上戦力を整えていました。
しかし、米ソ冷戦が終結するとNATOや中国など大国同士の戦争が起きる可能性が低くなります。また師団単位の戦力整備にしても完全に人員が充足している師団はなく、緊急事態に動ける戦力であるとは言えないものでした。

そこで現代のロシア陸軍は師団だった部隊を旅団へ編成を改めます。
この旅団には3個大隊が所属し、この大隊で「大隊戦術グループ(BTG)」が組まれる。BTGは戦車・歩兵・砲兵・対戦車・対空砲の中隊が加わりBTGだけで様々な敵と戦える戦闘能力がある。
2010年代に師団と連隊の復活が始まるとBTGは師団内にある連隊の下に編成されるようになります。
今のロシア陸軍は大隊に混成部隊を組んだBTGが基本になっています。

中国人民解放軍

かつては300万人の大戦力を有する人民解放軍でしたが、近年は兵力を200万人以上に減らし近代化を進めている。
とはいえ97万人の将兵が居る人民解放軍の陸軍兵力はと依然として大兵力である。
そんな人民解放軍も師団から旅団に改編しています。

人民解放軍の旅団は合成旅団と言う諸兵科連合部隊として編成され、旅団の中に4個の合成大隊が置かれ、大隊には戦車や歩兵・火力・支援の中隊が混成で配置されている。
この点はロシア軍のBTGと似ている。
ロシア軍と違うのは合成旅団は重型・中型・軽型と旅団ごとに編成が異なる点である。

中型合成旅団の大隊には突撃砲中隊と言う物があり、11式装輪式突撃車と言う装輪の装甲戦闘車が配備されている。
他にも空挺旅団や水陸両用部隊の両用旅団など旅団の種類が多くある。

大隊が基本

ロシア軍は師団を一部で復活はさせましたが旅団が主要な戦力単位で、中国人民解放軍も同様になっています。
これは大国同士の戦争よりも起きる可能性が高くなった地域紛争を戦う事を想定したのもあります。

またBTGのような編成を常時する事で戦時に改めて戦闘部隊を組む必要が無く、即応性の高さもあります。
この部隊規模を大きくする事無く、即応性と装備・人員の充実化を図り、諸兵科連合の大隊を中心にしたのが現代のロシア連邦軍と中国人民解放軍の陸上戦力なのです。

参考文献
・イラストでまなぶ!軍事大国ロシア hobbyJapan
・月刊PANZER2021年6月号 「ロシア地上軍の行方」文:藤村純佳
・月刊PANZER2021年8月号 「世界第二位の経済力に裏付けられた総兵力218万の軍隊は何を目指し、どこへ向かうのか」文:荒木雅也
アルゴノート社
※画像はイメージです。

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