ブラット・ピット主演の「フューリー」が公開された頃、レンタルDVDの店に現れたのが「ザ・フューリー」です。
便乗したタイトルの本作はパクリ作品なのか?紹介します。
ドイツ降伏後のドイツが舞台
「ザ・フューリー」の舞台は「フューリー」と同じく第二時世界大戦末期のドイツ本国ですが時期が少し違います。
「ザ・フューリー」はヒトラーが死んだ直後、つまり第二次世界大戦が終わる直前です。
そんな時期なので主人公であるアメリカ軍はお気楽ムードです。
しかしドイツ軍は悪足掻きのように戦いを挑んでくるのです。
追い詰められる米軍戦車隊
主人公はM18駆逐戦車の乗員とドイツ軍から逃れて来た少尉と黒人の兵士です。
彼らはドイツ軍のⅢ号戦車3両から攻撃を受けます。
2両あったM18はたちまち主人公達の1両だけになってしまいます。
他の兵士もドイツ軍歩兵の待ち伏せに遭いやられてしまいます。
隊長を失い友軍との通信ができない。追い詰められた主人公達。
どうするか話し合うものの黒人と戦うのが嫌だと言い出す者が出て仲間割れに近い状況になってしまいます。
しかしそんな時にドイツ軍は主人公達へ更なる攻撃に向かいます。
兵士達の不和を抱えつつ1両の戦車で3両の敵戦車に挑む戦いが始まると言うストーリーです。
パクリ作品にあらず良作
この作品の見所は動くM18駆逐戦車とⅢ号戦車が見られる事でしょう。
M4やT-34は大量に戦後も残り現在も動く車輛が映画に出ています。
M18とⅢ号が出る作品となると珍しいと思います。
Ⅲ号は復元された車輛ですがカラーの映像で動き回る姿を見るだけでも楽しいものです。
戦闘では装甲が薄いM18なのでⅢ号戦車の火力でも撃破できるよなあと思えるのでそこまで無理な対決とも言えない気がするので興醒めにはならないと思えます。
ストーリーも捕虜を殺害するようなドイツ軍将校を敵役にアメリカ軍の主人公が立ち向かうと言う分かり易い内容です。
「フューリー」の便乗作品のように見えるタイトルですがオリジナル作品として楽しめる作品です。
(C) 2014 ザ・フューリー -烈火の戦場- SAS 3 LLC
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