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広島に行かずに済んで命拾いした

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わたしが中学生の頃に母から親戚のおじいさんについて話してもらいました。そのおじいさんは、わたしが産まれる前に亡くなっています。

キッカケは中学校での授業でした。家族に戦争について聞いてきなさい。でも、わたしの家族に年配の方は居ませんでした。すでに亡くなっていたからです。ダメ元で母親に「戦争について何かしらない?」と尋ねてみました。

話してくれたものが以下のとおりです。親戚のおじいさんは手先が器用でした。でも、体は弱かったそうです。運動自体も苦手で、友達からも馬鹿にされていました。いわゆる鈍くさい子だったそうです。でも、勉強は誰よりも頑張っていました。

戦争が始まり、男性は兵隊として集められました。だけど、体の弱いおじいさんは兵隊になれません。その代わり、手先の器用さと勤勉さを買われて戦闘機をつくる工場で働くことになりました。

ある日のこと、広島で仕事をするよう上から言われました。広島で人が足りなくなり、補充要員として何人か選ばれたそうです。その中には、おじいさんも含まれていました。上からの命令は絶対なので断る選択肢はありません。

いざ、広島に出発しようとした前日。「別の県にも人手が欲しい」と要請がありました。そこで体の弱かったおじいさんが、広島ではなく別の県に派遣されることになりました。上からすれば、いわゆる厄介払いのつもりだったのでしょう。

そして、広島に原爆が落とされました。広島に派遣された仲間は亡くなったそうです。おじいさんは別の県に派遣されたことで難を逃れました。おじいさんは「体が弱かったことで馬鹿にされてきたけど、この時ばかりは助かった」と言っていたそうです。

この話を聞いて、ほんのわずかな偶然が運命を大きく変えることを知りました。健康で運動が得意だった人が早くに亡くなって、病弱で鈍くさかったおじいさんが生き残ったのは不思議な奇跡ですね。

※画像はイメージです。

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