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ハーフトラックに対戦車砲を搭載したナチスドイツ

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ドイツの国民向けニュース映画『ドイツ週間ニュース』を見ると、本来は兵員輸送車のハズのハーフトラックに、対戦車砲(例えば75ミリ PaK40 L/46)を搭載し、対戦車戦闘に従事している車両が映っていたりします。対戦車戦闘に向かないようなハーフトラックに対戦車砲を積んでの戦いについて、自分なりに考えてみたいと思います。

目次

総統命令で搭載された対戦車砲

兵員輸送車であるハーフトラック(Sd Kfz.251)に75ミリ対戦車砲(Pak40 L/46)を搭載したSd Kfz.251/22が生産されたのは、wikipediaによると1944年12月頃とのこと。自分の見た『ドイツ週間ニュース』でも、雪が積もる街道(?)らしき場所を前戦に向けて疾走していくSd Kfz.251/22だったので、おそらくは1944年末から1945年初め、戦争末期の状況を映したものだったのかな?と、改めて思います。

確かに、東部戦線ではソ連軍のバグラチオン作戦により前線が旧独ソ国境(1939年のポーランド分割時の国境)辺りまで移動し、西部戦線でも、ドイツ本国の一部が西側連合国に占領された時期、敵軍(特に戦車)を排除するための対戦車兵器が必要だったのは否めないと思いました。が、しかし、いくら対戦車兵器と言っても、装甲がほとんど当てにならない兵員輸送車に対戦車砲を搭載されたというのは、ある意味、無謀なようにも感じたりもしたのでした。

しかし、移動に時間が掛かる対戦車砲より、機動性がある車両に戦車砲を搭載した方が良いというのも分からないではなく、独軍自身、旧式戦車に各種対戦車砲を搭載し自走砲として前線に送り出していることを思うと、牽引式の対戦車砲より自走出来る分だけ有効に戦えるという発想は理解出来なくもない……と個人的には思ったりもします。

サバイバビリティに問題あり?

が、そうは言っても、戦車ベースの自走砲(少なくとも、運転席は、それなりに守られている)のように、装甲が多少は見込めるモノではなく、砲撃されたら一撃で破壊される程度の装甲である兵員輸送車をベースにするというのは、「背に腹はかえられない」状況であっても「それは、無理なのでは」と思ってしまいます。

Photo credit: TDelCoro on Visual hunt / CC BY-SA

まぁ、確かに、砲撃で破壊されたレンガ造りの家屋や倉庫跡に隠れて、敵軍の戦車・自走砲などを砲撃するというのなら、兵員輸送車に75ミリ対戦車砲を搭載したSd Kfz.251/22でも有効な兵器になると思いますし、迅速に場所の移動が出来るという点でも良いとは思いますが、近接戦闘になると生存は見込めないので、このSd Kfz.251/22に乗っていた兵士達(戦車猟兵)がどれだけ無事に戦後まで生き残ることが出来たのか!?と想像すると、胸が痛くなるばかりです。

果たして、どれだけの方が戦後まで生き残れたのか……気になりますね。

※画像はイメージです

 

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