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74式と共に消える!?削減中の陸上自衛隊戦車部隊

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2023年3月で第3戦車大隊が解隊から、中部方面隊の戦車部隊も順次解隊される予定になっています。
74式戦車の退役と共に進む戦車部隊の解隊はどう進んで来たのか?それからどうなるのか?

目次

戦車から機動戦闘車へ

平成25年(2013年)にが閣議決定した中期防衛力整備計画において、戦車の定数を300両に削減し、戦車を九州と北海道に集中させると決まりました。
こうして陸上自衛隊では戦車部隊の解隊が始まります。

九州では第4師団と第8師団の戦車大隊は解隊され、戦車は西部方面隊の直轄部隊である西部方面戦車隊へ集められた。
本州では第1師団と第6師団の戦車大隊が解隊、最新の10式戦車と74式戦車の混成部隊であった第1戦車大隊は解散と同じくして、2022年3月に16式機動戦闘車を装備する第1偵察戦闘大隊が編成

第6戦車大隊は解隊されると、第22即応機動連隊の編成に伴い連隊内の機動戦闘車隊が編成された。
2018年には四国の善通寺で編成された第15即応機動連隊にある機動戦闘車隊は第14戦車中隊から編成された。
陸上自衛隊の戦車部隊は16式機動戦闘車の部隊に変わりつつあります。

何故戦車は削減されるのか?

陸上自衛隊の戦車の数は1991年(平成3年)に1215両もありましたが、1995年(平成7年)の大綱から定数900両と削減が始まり、2010年(平成22年)に定数400両への削減が決まります。
そして現在は定数300両に定められています。

こうなったのは、1991に最大の仮想敵であったソビエト連邦が崩壊した為です。
大量の戦車と装甲車を持ち、上陸作戦の能力を持つソ連軍の脅威が消えると日本も多くの戦車を持ち守りを固める必要性が低くなったのです。
平成は新たに弾道ミサイルの開発を進め、特殊部隊の戦力を多く持つ北朝鮮が第一の仮想敵となりました。
ゲリラ・コマンド対策として普通科の市街戦など近接戦闘の見直しが陸自では行われるようになります。

新たな時代の陸自の戦闘車輛

近年の中国が近代化と共に空軍と海軍の増強を行い、日本にとっては領有権問題が日中間にある尖閣諸島や懸念される中国と台湾の軍事衝突による有事
これら対中国を想定した沖縄や先島諸島の防衛強化を日本は重視している。とはいえ、今までの戦車を置くのではなく機動戦闘車のような輸送機で運べる比較的重くなく、速く移動できる戦闘車輛が必要となっているのです。

タイヤ8輪により、最高100km/hで走る機動戦闘車は高速道路など各地を結ぶ一般道をも自走できるのは長距離の移動でトレーラーで運ぶ戦車よりも即応の戦力としても勝ります。
有事における道路網を利用した交通事情に合う装備として機動戦闘車の存在意義は高いものの、荒れ地や泥でも進む戦車の強さはウクライナの戦争で改めて証明されています。
島国であり、道路網が広がる日本の防衛と言う新たな時代に自衛隊の戦車は迎えているのです。

※画像はイメージです。

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