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自衛隊員は副業がやりがい?

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憲法で戦争放棄を謳う日本。
建て前では戦争がないこの国で、国防を担う自衛隊の兵士たちのやりがいとは?

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自衛隊の主任務は防衛出動

自衛隊法・第76条では自衛隊の主たる任務は防衛出動で、それは直接侵略及び間接侵略から我が国を防衛することとなっています。

当然武力行使を伴う場合が考えられ、従って自衛隊はより高性能の兵器を導入し、戦技を磨いてその戦力向上を図るのです。

いきおい最新兵器を使い、戦技が他に優れた部隊や隊員が花形となっていきます。
空自のF15戦闘機や海自のイージス艦がステイタスシンボルになるのはそのためです。

戦闘機パイロットから救難ヘリへ

あるベテラン戦闘機パイロットは、救難ヘリ・パイロットへの転属命令が出た時、いわゆる都落ちを感じてやりがいを無くし、退職さえ考えました。
確かに大空を縦横無尽に飛び回る興奮や、スクランブルでロシア機と直接相対する緊張感は戦闘機パイロットの醍醐味です。
しかしそれらは回数を重ねる毎に慣れにより薄くなったといいます。

それに反して救難ヘリのフライトはその一回々々が、目前で人の命がかかっているものでした。
しかも自衛隊救難ヘリの出動は警察などでは危険過ぎて出動不可能の状況で要請があり、自身や部下たちの命も同時に危ういことが多く、失敗はそのまま人の死に直結します。

平時の定期便と化したロシア機に対するスクランブルと比べると、それは比べ物にならないほど行き詰る切迫感がありました。
そして何よりも無事任務を果たした時は、人命救助というやりがいを直接実感することができたのです。

同様に災害派遣では隊員達は被災者の人たちから感謝され、国のため国民のためというような観念的な使命感をよりはずっと直にやりがいを感じたことでしょう。

自衛隊の活躍は後方部隊

地震・台風などの自然災害での自衛隊出動は、自衛隊法で「従たる任務」に当たります。

また前述の救難ヘリは戦闘部隊ではなく支援部隊です。
カンボジアでPKO活動に従事したのもまた戦闘部隊ではなく施設部隊ですし、湾岸戦争後の自衛隊活動もペルシャ湾での海自掃海艇による機雷除去でした。

自衛隊の海外派遣の是非は別問題にして、自衛隊の活動が認められ評価されるのは、ほとんどが主任務ではない活動なのが現実です。
そして自衛隊員の多くが、軍事力行使の伴う主任務ではない、これら従たる任務での活動にやりがいを感じています。

一見本末転倒のようにも見えますが、自衛隊のこの状況が続くことが日本が平和である証拠です。
自衛隊員が主任務にやりがいを求めるような時代が来ないことを、切に望みたいと思います。

歴史大好きじいさんです。
自分の仕事が何かに役立っていることに、人はやりがいを見出します。

※画像はイメージです。

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