海賊に囚われた船長を救出せよ!ソマリア沖のSEALs

  • 2020-11-21
  • 2020-11-20
  • 戦史
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2009年4月、ソマリア沖でアメリカ船籍の貨物船が海賊に襲われた。
船長を人質にして貨物船を乗っ取る海賊にアメリカ海軍は出動します。
海軍の特殊部隊SEALsも急行し救出作戦に挑みます。

海賊の海

長く続く内戦による政情不安はソマリアの人々を困窮させました。
生活苦から海賊になり、外国の船舶を襲うようになってしまったのです。

ソマリアからの海賊による被害は2005年から増加し、2008年から2011年の間には年に200件以上の海賊被害が発生した。
日本の海運会社が持つ船舶も海賊による襲撃を受けて、身代金を払う事件が起きています。
現在では、各国海軍による警戒や護衛によりソマリアでの海賊事件は減少しています。

マークス・アラバマ号襲撃される

2009年4月8日、ソマリア沖を航行しているアメリカ船籍の貨物船「マークス・アラバマ」号がソマリア人の海賊による襲撃を受けます。
「マークス・アラバマ」号には警備員が乗っていましたが、出来る事は放水や花火を打ち上げての威嚇だけです。
銃火器で武装する海賊には効果が無く、乗り込まれてしまいます。

リチャード・フィリップス船長など数人の乗員が海賊に捕まりましたが、ペリー機関長が乗員の多くを機関室に避難させて閉じこもりました。
ペリーは機関室から船を止めて抵抗します。

アメリカ海軍出動

事態はペリーが海賊のリーダーを捕まえて、双方が人質を取る状態になります。
船員と海賊による話し合いで船長と海賊のリーダーを交換する事になりましたが、海賊のリーダーを船員が解放すると海賊のリーダーは船長と共に救命艇で逃げました。

アメリカ海軍はこの海賊事件発生を受けて駆逐艦・フリゲート艦・強襲揚陸艦をそれぞれ1隻が「マークス・アラバマ」号へ急行させます。
この時点で、海賊のリーダーが船長を連れて救命艇で逃走中でした。
船長の救出に交渉が行われましたが進展は無く、海賊が米艦へ向けて銃撃して苛立ちを表す緊迫した状況が続きます。

SEALsによって決着

この事件に出動したのは艦艇だけではありません。
アメリカ海軍特殊部隊SEALsも出動していました。
現場へは海上へのパラシュート降下で急行し、駆逐艦「ベイブリッジ」に乗艦します。
4月12日海賊のリーダーを「ベイブリッジ」に呼んで直に交渉が行われた。この時にSEALsは「ベイブリッジ」からフィリップ船長に銃を向ける海賊達を狙撃します。

揺れる海の上で30メートル先の救命艇に乗る海賊たちをSEALsの隊員は狙撃で倒した。
フィリップ船長は救出され、海賊のリーダーは「ベイブリッジ」で拘束されました。
この事件は2013年にトム・ハンクス主演の「キャプテン・フィリップス」で映画化されています。

eyecatch source:US Navy, Public domain, ウィキメディア・コモンズ経由

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