シベリア抑留された人の話

親戚のおばあさんに聞いた話です。
おばあさんの息子さんが、戦争に行ってシベリアで抑留されたらしいんです。

私はこのおばあさんとあまり親しくなくて、根掘り葉掘り聞いたわけではないんです。
ただ、ひとりでしゃべっているのを黙って聞いていただけなんですが、このおばあさんの息子さんの一人が、戦争が終わっても帰って来なくて心配していたそうで・・・シベリアに抑留されていたんですね。

この息子さんは、まだ若い人でしたが、ある夜、おばあさんの夢に出て来たそうです。
おばあさんは息子さんに話しかけて、どうしたの?どうして帰って来られないのと聞いたそうです。
・・・が、息子さんは黙って返事をしなかったそうです。

おばあさんは、まざまざと息子を見たけど話をしてくれなかったことがすごく印象的だったと言います。
そして、この息子さんの夢の話を家に出入りしているお年寄りに話したところ、お年寄りは、
「奥さん、話をしなかったのならば、息子さんは生きてますよ、もし亡くなっていたら、奥さんの問いかけに返事をしたはずです」と、きっぱりと言ったそうです。

おばあさんは、半信半疑だったようですが、結構他にも不思議体験をしていたということで希望を持って信じていたそうです。
そして、このお年寄りの言った通り、おばあさんの息子はがりがりに痩せて帰ってきたそうです。

しかしシベリアでの話は、絶対に一言も話さなかったということです。
よほどひどい目にあったのだろうということで、おばあさんの家族たちは、シベリアでの話とか戦争の話についてこの息子さんには、誰も何ひとつ聞かなかったということです。


飛鳥
歴史は好きですが、明治以降の近代、現代史は苦手なんですよー。

※写真はイメージです。

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