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シンガポールは太平洋戦争関連の戦跡や資料の宝庫

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東南アジア各国には太平洋戦争時の戦跡や資料が今も残されていますが、今回はシンガポールのバトル・ボックスとシンガポール国立博物館をご紹介します。

目次

バトル・ボックス(英国軍の地下指令室)

一つ目のバトル・ボックスは、太平洋戦争時の英国軍の地下指令室で、シンガポールの中心地、オーチャード通り近くのフォート・カニング公園内にあります。

フォート・カニングの所在地は古くから英国の植民地支配の関係者やシンガポール総督が利用していましたが、1861年に砦が築かれたことで「フォート(砦)・カニング」という名前になり、1930年代にはシンガポール周辺の英国植民地防衛の地下指令室としてバトル・ボックスが建設されました。

緑が豊かで静かなフォート・カニング公園内には不釣り合いな武骨な鉄扉が目を引きますが、その先には当時の地下施設や道具、日本が占領した後の書き込み等が残されており、まるで別世界のような雰囲気です。施設内には英国兵士の人形があちこちに配置されており、当時の様子が伝わってきます。

なお、バトル・ボックス内の見学はガイドツアーのみで、実施時間も限られている上に別途料金も必要なため、事前に調べてから行くことをお勧めします。

バトル・ボックスの公式サイト(英語)

シンガポール国立博物館内(日本統治時代の展示)

二つ目はシンガポール国立博物館ですが、実はこの施設は先ほどのバトル・ボックスから徒歩15分ほどの場所にあります。
シンガポール国立博物館では1800年以上前からのシンガポールの歴史を扱っており、日本統治時代の資料ももちろん展示されています。

その内容は、当時のポスターや写真、道具等で資料数も多く、学校で使われていた日本語の教科書なんかもあります。
シンガポール内の様子の他にも泰緬鉄道の惨状等が紹介されていますが、展示の説明自体はかなり淡々としており、「日本=悪」という印象をむやみに煽るような記述もありません。

ただ、その分、シンガポールという国が日本をどう見ていたのか考えさせられます。
ちなみに、基本的に展示の説明は英語ですが、日本語ガイドツアーや日本語の音声ガイド貸し出しもされています。

シンガポール政府観光局公式サイト内の紹介ページ(日本語)

違った視点から太平洋戦争を見る

バトル・ボックスとシンガポール国立博物館のご紹介はいかがだったでしょうか。
シンガポールにはこの他にも旧フォード工場やチャンギ博物館、慰霊碑や記念碑等の第二次世界大戦関連の施設があり、私自身もまだまだ見られていない場所が多くあります。

シンガポールは観光地として整備され戦跡や資料も状態が良いものが見られ、食事や公共交通機関で困ることも少ない反面、全体的に物価が高く拝観料も高めなのが難点ですが、海外の戦跡や資料としてはかなりアクセスがしやすいのも確かです。

重苦しい気持ちになるような展示もありますが、東南アジアの戦跡や資料は日本国内とはまた違う視線で第二次世界大戦当時のことを見ることができますので、機会があれば足を運んでみてください。

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