アメリカ軍で新たな軍として発足した宇宙軍
その宇宙軍を題材にしたのがNetflixのオリジナルドラマ「スペースフォース」です。
タイムリーな時期に配信されたこのドラマ
宇宙軍はできたけど
アメリカ軍で宇宙軍が空軍から独立した形で新設された。
その宇宙軍の司令官として空軍から移籍したマーク・アネード大将が就任した。
しかし、マークは空軍司令官からは目の敵にされ政府からは成果を求められる苦しい立場にあります。
宇宙軍とはいえSF作品のような宇宙戦艦や宇宙の基地がある訳ではなく、ロケットで衛星を打ち上げ衛星を管理運用している組織です。
まず第1話では打ち上げ予定のロケットを打ち上げるかマークは悩みます。
予算を獲得する意味から打ち上げたいマークに宇宙軍の科学者であるマロリー博士は天候が悪いと反対します。
そこへ打ち上げの様子を直に見たいと議員が来てマークをより悩ませます。
またマークを悩ませるのは家族についてもです。
妻は刑務所で服役中、娘は反抗期で父親であるマークに対しても当たりが厳しいです。
宇宙軍司令官としての重責と家族問題がマークにのしかかりながらストーリーは進みます。
更にマークには中国に対抗して前倒しになった月への基地建設を指揮する事になります。
宇宙軍は月へ行く
家族問題と言うやや重いテーマもありますが全体的にコメディ調で進みます。
軍を舞台にしているとはいえ、戦闘シーンはありません。(空軍との模擬戦闘はあるが)
宇宙軍らしい場面と言えば中国の宇宙船に打ち上げた宇宙軍の衛星が壊され猿を使い直そうと悪戦苦闘したり、月面居住実験に脱落者が出た事からマーク自ら参加したり、ロケットの技術がインドに漏れていると指摘されてスパイが宇宙軍内に居るのではないかと探したりします。
どちらかと言えば軍隊を舞台にしたと言うよりは民間企業を舞台にした作品のように見えます。ミリタリー作品と言う視点より特殊な職業を題材にした作品とも見えます。
ですが緊迫する場面もあります。
宇宙開発のライバル国が中国であり、現在配信されている1シーズンの終盤では中国が先に月面に基地を建設した事でマークの宇宙軍は予定を前倒しし、急いで月面への基地建設へ乗り出します。
しかし、中国はアメリカが月面に来ないように月面の一部を研究する地域だとして牽制をします。
その牽制を無視して着陸を強行するか、中国との対立を避けるべく着陸を諦めるかマークは悩みます。
いつもは冷静なマロリー博士でさえ空母打撃群で威嚇するべきと言い出します。
米中の宇宙を巡る覇権争いも出て来るのでコメディだから軽い作品とも言えない部分もあります。
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