ロシアの特殊部隊としてソ連時代から有名なのがスペツナズです。
このスペツナズがどんな部隊なのかご存知でしょうか?
今回はスペツナズがどんな特殊部隊なのか紹介します。
色々とあるスペツナズ

Mikhail Evstafiev / CC BY-SA
スペツナズは連邦軍・連邦保安庁・国内軍にそれぞれあります。
つまり、スペツナズは部隊の名前では無いのです。
スペツナズは「特殊任務部隊」と言う意味でスペツナズは部隊の種類を指すのです。
軍のスペツナズ
ロシア連邦軍には3種類のスペツナズがあります。
ロシア軍の情報機関である参謀本部情報総局(GRU)のGRUスペツナズ
ロシア海軍の海軍スペツナズ
ロシア空挺軍のスペツナズである第45独立親衛特殊任務連隊
GRUのスペツナズは特殊偵察・重要施設の破壊など諜報活動に関係する任務を行うとされていますが、GRUスペツナズはゲリラやテロとの戦いを続けて来た点が特徴的です。
1979年からのソ連軍によるアフガニスタン侵攻でのイスラム武装勢力との戦いからGRUスペツナズはチェチェン紛争や現代のコーカサス地方での対テロ作戦を続けています。
また2014年のクリミア併合の時もGRUスペツナズが活動していたとも言われています。

Aleksey Yermolov / CC BY-SA
海軍のスペツナズは海上偵察所の部隊と水中工作隊があります。
ただし、海上偵察局の部隊はGUの指揮下にあります。
水中工作隊は海での偵察活動や破壊工作などの海軍ならではの能力があります。
空挺軍のスペツナズはソ連時代では空挺作戦の支援が任務であったがソ連崩壊後の民族独立運動などの混乱や反乱を鎮圧する事が多くなった。
1994年に空挺軍スペツナズを統合して第45独立親衛特殊任務連隊が編成されました。チェチェン紛争やグルジア紛争の戦場に出動し戦果を挙げている。
FSBと国内軍のスペツナズ
ロシアの防諜機関KGBの後を継ぐ連邦保安庁(FSB)のスペツナズはFSBの特殊部隊を管理する特殊任務センターの下にアルファとウィンペルにスメーチと呼ばれる部隊があります。
2002年のモスクワ劇場占拠事件と2004年のベスラン学校占拠事件に出動したのはFSBのスペツナズであるアルファとウィンペルでした。
またロシア国内で治安維持の軍事行動を行う内務省国内軍から独立改編した国家親衛軍の中にかつてロシア国内軍のスペツナズがあります。
ロシアのスペツナズは多くがGRUの指揮下ですが、参謀本部直轄の特殊作戦軍や連邦国家親衛軍局が作られてロシア特殊部隊の組織も変わりつつあります。スペツナズもまた変化の時が近いかもしれません。
※画像はイメージです。
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