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「沈黙の艦隊」安保と政治と潜水艦・・・冷戦時代のリアル!

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時代は冷戦末期、まだ日本が戦後気分が抜けておらず、自衛隊がまだ世間と海外から過小評価され冷遇されていた時代。
一人の天才自衛官 海江田四郎海将補と乗組員75名の同志たちは1隻の潜水艦と共に全世界を相手に壮大な計画と人類の悲願を叶える為、未知の領域へと出港する。
・・・「沈黙の艦隊」が面白い!

目次

「沈黙の艦隊」のススメ

日本が極秘裏にアメリカと協力して開発した原子力潜水艦「シーバット」を舞台に、様々な戦闘・謀略・駆け引きを以って世界に戦いを挑む人間賛歌の物語。この漫画はフィクションではありますが、当時の冷戦時代の安全保障の環境や政府・軍部高官やジャーナリスト・政治家の当時の考え方を忠実に再現してくれています。

艦長海江田は「シーバット」を「やまと」に変更し独立戦闘国家として史上類を見ない、潜水艦を領土とした国家の創設を宣言し、最終目標としてニューヨークの国連総会に自身の考えた計画を遂行するべく潜航する。
主な敵対国であるアメリカはアメリカ海軍を中心に、「やまと」を止めるべく、様々な作戦、艦船を用いて主人公達の強大な壁として立ち塞がります。

4人の主要人物

この漫画には4人の主要人物がいます。まずは主人公である潜水艦艦長海江田四郎。海上自衛隊始まって以来の天才と謳われ、その操艦術・戦闘術は敵軍を確実に壊滅する。操艦術は繊細と評され、紳士的な対応と趣味のクラシックでその知的なイメージをされに強調させます。

次に主人公のライバル深町洋。海上自衛隊の潜水艦艦長で、その才能は海江田を始め全世界の海軍にも一目を置かれるほどに成長します。直情的な性格ですが、情に厚いのも彼の魅力です。

そして日本の首相である竹上登志雄。モデルは竹下登で、首相に就任した当時こそさんざん周りからバカにされていましたが、事件を通して政治家として大きく成長し1国の首相としての器を発揮しました。海江田とは別にこの人の掲げた政策「全自衛隊の指揮を国連に委ねる」と言う、大胆な外交策は作品内の世界に大きく影響を及ぼしました。

最後にアメリカの大統領ニコラス・J・ベネット。ソ連がまだある状態の超軍事大国のアメリカの国家元首兼軍最高司令官で、アメリカの国益の為に様々な暗躍をしながらも、アメリカの為に行っている自分の行動に疑問をだんだんと持ち始めるようになります。世界を牽引する超大国の長としてのジレンマと苦悩が漫画を通して見られます。

歴史のもし

冷戦時代、日本の安全保障はアメリカにほぼ任せっきりで外交こそやっていても、お金ばかり送り出し、現実の湾岸戦争において国際社会から批判され、日本は海外に国際平和協力活動に乗り出したわけです。
これはもしあったとしたらの世界線でもあり、日本も十分にあり得たのではないかと言う未来です。

この漫画は当時の軍事の他に、外交、政治のリアルを見られます。最初から最後までシリアスですが、上手くハマれば最後まで一気見する事間違いないしです。
皆さん是非この沈黙の艦隊を読んでみませんか?

著:かわぐちかいじ
¥660 (2023/05/27 20:14時点 | Amazon調べ)

(C) 沈黙の艦隊 かわぐちかいじ 講談社

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