これは私が子供のころ、じいちゃんが若いころに戦争に行き戦っていた時の話を聞いた体験談です。
小さいころに聞いたので正確な年月や出兵場所などの詳細は覚えていませんが、その大筋は鮮明に覚えています。
じいちゃんは一体どんな体験をしてきたのでしょう。
じいちゃんの戦争体験談①
じいちゃんは若いころ、中国へ出兵し戦争を体験したことがあるそうです。しかもじいちゃんは軍医関係者として出兵したそうですが、正直じいちゃんにそんな医学的知識経験があったとは・・・その時初めて知りました。
そういえば確かに自分がケガした時にさっと薬や包帯などで手際よく手当てをしてくれていたことは知っていたのですが、まさかこういう過去があったとは。正直その時納得しました。
ただじいちゃんの話は詳しくは覚えていなくても、かなり血なまぐさいものだったことは覚えています。
片腕が亡くなった人の手当や、切開及び縫合などとにかく次から次へと運びこまれる傷病者たちを手際よく手当てしなければならかったらしく、その時はとにかく命を助けることだけに必死だったと話していました。
かなりの修羅場と化した様子だったんだろうなと今の自分としては思います。とても悲惨で苦痛で、おそらく目の前で多くの人の死を見届けて来たんだろうと思います。じいちゃんはその話をしているときは涙目だったことをはっきりと覚えています。
じいちゃんの戦争体験談②
そんなじいちゃんの悲惨な戦争体験談、子供ながらにかなりショッキングだったのですが、そんな中必ずじいちゃんが言い張ることがあります。それは「飛び交う銃弾を確実に避けていた」というのです。
子供ながらに「そんなバカな!」と思いましたが、じいちゃんいわく弾の軌道が見えていたらしいのです。要はよけ方が映画のマトリックスのようなだったのでししょうか?そんあアクロバティックなじいちゃんとはつゆ知らず・・・。
何度もじいちゃんを疑いましたが、必ず「確実に避けていた」というのです。嘘だろうと思いたいのですが、戦地の中生きて帰ってきただけにひょっとしたら・・・と思ってしまいます。
最後に
以上じいちゃんの戦争体験談でした。
悲惨で悲劇的な話の中、唯一の救いは「銃弾を避けていた」と毎回話すことでした。しかしいくら笑い話とはいえ、実際に銃弾がじいちゃんのまわりで飛び交っていた状況であることは間違いなく、そうかんがえるとぞっとします。
いずれにせよじいちゃんがこんな悲惨な体験をしながらも、生きて戻ってきてくれたおかげで今の自分があるわけです。感謝です。
※写真はイメージです。
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