「たけしの挑戦状」、それは1986年12月タイトーから発売されたクソゲー。
そもそも、今では映画監督などで世界的に有名人の「北野たけし」氏が、まだお笑いタレント「北野たけし」としてブレイクして間もない頃、FCゲームに「今までにない独創的な発想を入れたい」といったコンセプトで、独創的過ぎて奇想天外な内容になってしまい・・・クソゲ・・・むしろ珍ゲー・・・です。
「北野たけし」氏が「雨の新開地」を歌ったりファミコン2コンのコントローラーに「出ろ」と言い放つという当時としても異質なコマーシャルで話題を呼んだゲームでもあります。
キャッチコピーは「謎を解けるか。一億人。」「常識があぶない。」で、ビートたけし本人が「今までのゲームと同じレベルで考えるとクリアー出来ない」とコメントしていて、広告にも「成功確率 無限大数分の1」とのたうっておりますので、そもそもクリアさせる気はないのでしょう。
ゲームの目的は、「主人公(サラリーマン)が南海の孤島に眠っているといわれている財宝を探しに行くという」という内容ですが、難解過ぎて小さいころプレイしたときは、ただ街を歩き回って人々を殴って楽しむゲームだと思っていました。
そしてこのフリーダムすぎるゲーム感は、のちのグランドセフトオートシリーズや、龍が如くシリーズなどに影響を与えたのではないかと妄想してしまう程です。
なおこのゲームをクリアするのには、とてつもなく難しく攻略本なしでは解るはずもないレベルの工程を順序を間違えずクリアしていく必要があります。
初期段階で「会社に辞表届を出し妻と離婚しておく」などという手順を間違えずにこなさないと、全くストーリーは展開せず、目的の孤島へはおろか最初の町からも出られない状況になります。
それでいてゲーム中でヒントがほとんどなく、謎解きというか無理難題をすべて自分で解いていかなくてならず、難しさが尋常というか無理です。
それでも散々苦労してエンディングにたどり着くと感動的な演出など全くなく、「北野たけし」氏からひと言メッセージが表示されるのみでおしまい。
それまでこのゲームに費やしていた時間が何であったのかと、コントローラーを投げつけてしまうような呆然としてしまうようなものでした。
いまさらこのゲームをプレーしてみたいなんてのは余程のもの好きでしょう。
(C) 1986 たけしの挑戦状 TAITO CORP/ビートたけし
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