ザ・ループTRPGはシモン・ストーレンハーグの同名の画集(原題「Tales from the Loop」)の世界観をTRPG化したものです。美術系の書籍を多く取り扱っているグラフィック社から発売されています。
舞台ーー少し不思議な、ちょっと昔のスウェーデン
ルールブックに掲載されている舞台は1980年代のスウェーデン(と、アメリカ)ですが、我々がたどってきた1980年代よりは少し不思議な科学技術が発見され発達しています。自立して動く大きなロボットや、磁場を利用して浮遊する飛行船「マグネトリン船」、そして巨大な粒子加速器「ループ」。ループで行われている実験は秘匿されています。
しかし、ループが設置されている地域には多くの異常事態が起きているようです。恐竜が歩いているのを見たという噂。精神に異常をきたしたループの職員たちはある病院の精神病棟を丸々一つ埋めるほど。ハッチから中に入ったら人が跡形もなく消えてしまうということがあるという、点在する謎の金属球「エコースフィア」。
ループ周辺は様々な謎(ミステリー)に満ちています。
キッド(プレイヤーキャラクター)
プレイヤーキャラクターはそんな「ループ」周辺に住む10歳-15歳の少年少女(キッド)です。
かれらはしばしば家庭に問題があったり、問題がなくても退屈で、家に居づらい彼らは秘密基地に集まります。
そして、友達や地域で聞いた不思議な噂の真相を確かめるべく、子供達だけのちょっと不思議な冒険に出るのです。
キッドには「本の虫」「運動部員」などいくつかタイプがあり、それぞれ得意分野は異なります。また、年齢が高いほど能力値の合計は高くなります。
判定
判定システムは4つの能力値+技能レベルの個数だけ6面サイコロを振って、6の目が出たら成功です。
能力値は最大5。技能の最大レベルは3ですので、最大8個までサイコロを振れますが、6の出目を出さなければ成功しません。
サイコロを6個振れば1個くらいは6の目が出そうですが、得意な能力値と技能の組み合わせ以外ではそうそう6個も振れませんし、6個振っても出ない時はあります。
そんな時は「幸運を消費する」か「無理をする」ことにより、失敗したサイコロを振り直せます。
幸運は15からキッドの現在の年齢を引いた分だけ持っています。つまり年少のキッドほど幸運が多いです。
幸運を使い切っているか、15歳で元々幸運がない場合は「無理をする」ことにより幸運と同様の効果を得られます。この場合は5つあるコンディション(他のゲームでいうヒット・ポイントに近いです)のどれかにチェックを入れ、振りなおします。
コンディションには「動揺」「畏縮」「疲労」「負傷」「くじける」があります。
例えば、急いで走る判定に失敗した時に「無理をする」ことを選択し「疲労」にチェックを入れて成功したら、「なんとか走れたけど、頑張りすぎたために疲労してしまった」・・・ということになります。
この振り直しても失敗したら、再度「無理をする」ことはできません。
大規模トラブル
暴走するロボットを止めたり、怪しい大人たちから身を守ったり、物語の最後には大規模トラブルというものが起こります。これは全員で判定を行なって、キッドの人数の2-3倍の数だけ6を出して、成功する必要があります。
このトラブルの解決ができれば自体は解決しますし、できなければ・・・ほうほうの体で逃げることはできるでしょうが、そのトラブルはおおきな爪痕を残すでしょう。そして、またさらなるミステリーの元となるかもしれません。
好奇心からキッドたちの冒険ははじまる
このようにキッドたちの周りで起こる様々なミステリーに子供達ならではの好奇心で首を突っ込んでいくのが、「ザ・ループTRPG」です。
ルールブックには春夏秋冬それぞれの四季を舞台にしたシナリオが4本ついています。ルールブックを手に入れたら、まずはこちらを遊んでみるとよいでしょう。
すこし不思議な80年代の世界へようこそ。
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