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「メカゴジラの逆襲」昭和最終作、本多猪四郎監督の最後のゴジラ

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以前に「ゴジラ対メカゴジラ」について書かせたいただきましたが、この「メカゴジラの逆襲」はその続編となります。
そして、あの本多猪四郎監督の遺作ともされる作品でもあります。

目次

「メカゴジラの逆襲」の基礎知識

この「メカゴジラ逆襲」は「ゴジラ対メカゴジラ」の続編としては1975年に公開され(来年で50周年)シリーズ第15作にあたります、そしてこの作品を最後に昭和ゴジラシリーズは一旦終了となります。

監督は初代ゴジラをはじめとして東宝特撮映画を数々手掛け、これが最後の監督作となった名匠本多猪四郎、特技監督は前作に引き続きは中野昭慶です。
脚本はゴジラ初の女性脚本家となった高山由紀子、音楽はやはりゴジラ音楽といえばこの人、あの伊福部昭が担当。
前作とは異なり、原点回帰的な面もあり全体的にシリアスなトーンの作品です。

本編の紹介をしながら感想

前回、ゴジラに倒されたメカゴジラの残骸を探索中の潜水艦がチタノザウルスに破壊される。
ボイスレコーダーに「恐竜」の言葉を残して。
インターポールと海洋研究員の一ノ瀬はその「恐竜」について調べるため、かつて自らが発見した恐竜をコントロールする研究をして、学会や社会から迫害された真船博士の邸宅を尋ねるが、その娘の桂から博士は死んだと答えられ追い返されてしまう。

実は博士は生きており、事故死した一人娘の桂をサイボーグ化し蘇らせてくれたブラックホール第3惑星人(以下BH星人)と結託し、人間社会へ復讐しようとしていたのだ。
なんと博士の「恐竜」チタノザウルスと、BH星人のメカゴジラの強力タッグで!(メカゴジラの残骸はすでにBH星人が回収していた)

と、ここまでが序盤のストーリーですが、疑問が少し、まずチタノザウルスですが、それをを見た潜水艦搭乗員が「恐竜」と言ってますが、怪獣と恐竜はパッと見何で判別するんだろうか?
ゴジラ的世界観からいえば初めて見た巨大生物だと全部「怪獣」と思うのではないかなあと。

(ブロントサウルスとかステゴサウルスとかみたいな図鑑によく載ってる恐竜であれば「恐竜だ」って反応しそうですが。ん?あぁ、ゴロザウルスも恐竜?)

いや・・・真船博士のかつての事件がそれだけ耳目を集めていて、チタノザウルスと共に、みなさんの記憶に刻まれてた、と言うことですかね?
もう一つ、これは他の方達もレビューなんかで指摘してますが「恐竜」の発音が変。
普通のイントネーションだと「恐↘︎竜↗︎」な感じですが、なぜか映画ではみなさん「恐↗︎竜↘︎」です。とっても違和感があるのですが、
「特撮秘宝vol4」掲載のチーフ助監督の話では「多分、本多監督のご指示とご判断でしょうね」とのこと、う~ん、本多監督はなぜこの発音に?

ここから先は後半のストーリーに触れてます

「知らない状態で映画を楽しみたい」という方は飛ばしてください

桂は自分に恋心を抱く一ノ瀬に、桂もまた思いを胸に秘めながら、捨てきれない己の人間性との狭間に…。
そしてコントローラーを完成させた真船博士は、独断でチタノザウルスに街を襲撃させます。

ちなみに、この時に桂が父のチタノザウルスを使った復讐に「キングギドラやラドンやマンダのように」と言ってその悪行を嘆くのですが、キングギドラは分かりますがラドンは悪者怪獣とゆうには微妙な…どっちかつーとゴジラの仲間では? それに何でここで(マイナーな)マンダの名前がサラッと出てくるのだ? 
ガイガンとかメガロとかヘドラとかじゃなくて?
桂さんはもしかして怪獣マニアなのか??

チタノザウルスはゴジラと一戦あいまみえるも、コントローラーを内蔵している桂が銃で撃たれたため一時退散します。

その後桂はBH星人の手術で再度蘇り、真船博士はBH星人にさらに忠誠を尽くさねばならない立場になります。
そして、博士の開発したコントローラーはメカゴジラ仕様で桂に内蔵され、チタノザウルスと共に2大怪獣が街を襲撃、いよいよゴジラと対戦!!

前作では、ゴジラ&キングシーサー対メカゴジラで大苦戦なのに、今回はゴジラ対メカゴジラ&チタノザウルスで逆に1対2と圧倒的に不利な状況。

ゴジラの勇姿はぜひ本作をご覧になって、確かめていただくとして、後半の見どころとして・・・

  • 都市での怪獣の戦闘・破壊場面が迫力があっていい。特に破壊シーンは怪獣の巨大感が強調されててインパクトありです。
  • 前作ではほとんどなかった自衛隊の攻防・逃げ惑う民衆場面がある。(「怪獣映画」って感じの臨場感があっていい)
  • 地味な怪獣(あ、恐竜ですね)だと思ってたチタノザウルスだが、よく見ると味わい深いデザインと生物感のあるが造形が良かった。

今回改めて見て、チタノザウルスは光線や飛び道具技もなく尻尾の強風だけが主武器なのですが、意外にゴジラにも善戦して結構強かったりします。
(でも考えてみれば、チタノザウルス本来おとなしいらしいので、コントーロールされてかわいそうなヤツでもあります)
逆にメカゴジラは前回より少しおとなしくなった感じ(?)がしました。前作のようなメチャクチャな圧倒感が薄まったような(スペック上はパワーアップしてたようですが)

できればキングシーサーも加わって、2対2のタッグマッチが見たかったですねw(あ、ジェットジャガーとメカ対決もいいかも)
残念ながら興行的にはこの時点での歴代ワーストを記録してしまいましたが、個人的には本多監督演出による、往年のゴジラ作品を彷彿させて良かったなあと感じてます。

PS:BH星人の謎

BH星人は地球人の顔に変装して(マスクのようなもので)活動してますが、今回の司令官ムガールの顔が前作で死んだ司令官と同じ顔なのですが、BH星人のお偉いさんはよほどこの顔がお気に入りなのだろうか?
ムガールはマスクを選ぶ際「俺もこれにするっ」てな感じで、彼らの美観からするとこれがカッコイイのかも。

マスクが取れた正体の素顔が、前作では「猿」だったのに今回は人間っぽいケロイド状の顔であった。
もしかすると、BH星人にも東洋人や黒人・白人のように人種が複数存在するのだろうか?

参考:
竹書房 ゴジラ画報 / 双葉社 ザ・怪獣魂 / 洋泉社 特撮秘宝vol.4 / ケイブンシャ ゴジラマガジンVol.6

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