幼い頃、家でしかプレーしたことがなかった私がゲームセンターでプレイした時の思い出。
タイムクライシス2との出会い
シューティングゲームといえば、ゲームセンターのアーケードゲームでよく見かけると思います。ボタンや足で板を踏み込みながら銃を構え発砲する、緊張感と爽快感が楽しいあのゲームです。
私は小学生の時に家庭用の「タイムクライシス2」を誕生日プレゼントとして買ってもらい、内容も面白かったこともあってか、ずっと自宅でやっていました。当時いじめを受けていたこともあって、そのストレス解消に非常に役立ちました。
ゲームセンターにもアーケードとしてあるのは知っていましたが、当時の私にはゲームセンターにいってプレーするという考えありませんでした。それに家では無料だから、わざわざお小遣い使ってやるのも考えられません。
ゲームセンターに行く。
とある日、両親と買い物で近くの大型ショッピングモールへ出かけた際、ふらっと通りがかったゲームセンター内にアーケードタイプの「タイムクライシス2」がありました。
ここで両親に「やってみたら?」と言われ、少し考えた後「まぁ、少しだけなら」と思い、お小遣いの100円を手にゲーム機方へと向かいました。
既にプレイしていた方は途中でやられてしまい、残念そうにしながらゲーム機を後にしました。家庭用タイプの「Very hard」を何度もクリアしていたこともあり、「そんなに難しいだろうか?」と思いながらゲーム機の前に立ちました。
人だかりが!
ゲームを開始すると、家庭用とは違う銃の反動に少し違和感があったものの、プレイしているうちに慣れていきました。
ゲームの中身を知っていることもあり、どんどんストーリーを進めていきます。
普段ゲームセンターに入り浸っている人でも、あまり見れないステージまで進んでいる上に、それをやっているのがまさかの小学生ということもあって、「あの子スゲー」やら「よくできるな」などという声が飛んできました。自分が褒められている事にくすぐったさを感じながら、恥ずかしさでその場から立ち去ろうという気持ちを我慢しつつ、いつも通りに進めていきます。
すると、いつの間にか自分の後ろに同じくらいの男の子が並んでいました。
ご両親もおり、私がプレイしているのを見て自分もやってみたいと思ったのでしょう。
ステージは既に最終ステージ、ここで私の両親から「もう帰るよ?」と声をかけられました。流石にゲームを中断しなければなりません。
だいたいこういった状況になると、無駄に敵に弾を浴びて「ゲームオーバー」にして終わらすのですが、せっかくなので後ろの子に譲ってあげました。
嬉しそうに笑いながらプレイするその子を見ていると、どこか自分も嬉しくなったのでした。
あの時の思い
世間から見ればちょっとしたゲームセンターでの出来事ですが、このことで私はこのゲームセンターで少しだけ有名になってしまったのです。スタッフさんも私のプレイを見ていたらしく「またやってみてくださいねぇ」などと声をかけれることがあり、しばらくの間、嬉しいやら恥ずかしいやらでこそばゆい気分を味わいました。
そんな少し嬉しい・恥ずかしい体験をした、「タイムクライシス2」の私の思い出です。
タイムクライシス2 (C) 1995 1997 2001 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED
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