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タイムマシンの実在性について考える

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タイムマシンやタイムトラベラーと言うと、現実世界ではジョン・タイターが思い浮かぶだろうか。
もっとも彼が現実世界に実在する人間であるか、という事は疑わしい。彼を構成する物は基本的にインターネット上の文章であって、生身を曝した訳ではない。それなりの確率でジョン・タイターという個人は存在せず、それらテキストを作成した人間が複数存在するだけというのが、私の見解だ。

これに対する反論するには彼が顔出しした上で、30年後のサザエさんのサブタイトル3本を言い当てる動画をアップし、30年後に合っている事を主張するしかない。

目次

科学はオカルトの土台である

オカルト的発想においては、トリックで可能な事はトリックと考えなければならない。
物事が「ある」証明は、「ない証拠が見つからない」の積み重ねでは辿り着けない。敢えて陳腐化した表現を使うなら、悪魔の証明だ。

オカルトは科学の隙間を埋めるもので、決して科学を上書きするものあってはならない。
さもなければ、森羅万象の全てはアザトースの夢かスパゲティ・モンスターの創造、で証明が終わってしまう。その後に出来るのは、どの神が最も優れているかという、漫画の最強議論以上のものにはならない。

そんな訳で、本章の時点ではジョン・タイターは創作としておく。そもそも名前がカーターと類似している時点で創作臭が強いのだ。

タイムパラドクスとは

さて、タイムトラベルが行えるならば、親殺しのタイムパラドクスが発生する。
別に親を殺さないでも、タイムマシンに乗る前の自分自身を殺せば良いし、もっと言えば砂粒1つ置いて来るだけで良い。

砂粒を置いた場合、帰って来た世界では

  • 持って来た砂粒をまた過去に持って行く
  • 別の砂粒を持って行く

という2つが考えられるが、前者は無から砂粒が発生しているため、タイムマシンのループにより宇宙の質量が無限大になる。
別の砂粒の場合、最初の砂粒を持って行った世界と異なる世界線になる。

スナック感覚で「タイムパラドクス」という言葉が使われているので勘違いしやすいのだが。
タイムパラドクスは「タイムトラベル下で発生する面白な現象」ではなく「それが故にタイムトラベルは出来ない」とする論拠なのだ。

ふわふわ時間世界の場合

さて・・・ニャルラトホテプが多少の矛盾はOKにしてくれた、ふわふわタイムマシン理論の世界だとしたらどうだろう。
ここでも、現代に信頼に足るタイムトラベラーが現れない、という一点でタイムトラベルは否定されそうだ。
これは、タイムトラベルへのハードルの高さや、タイムマシン濫用を防ぐタイムパトロールなどで反論されやすい。

さてさて。タイムマシンが存在する次元において、技術的ハードルはハードルたり得るのだろうか?
どれほど困難な技術的問題も、時が解決していく。尖頭器を磨いていた原始人が、戦闘機の夢を見ただろうか。
そしてタイムマシンは、時を超える道具だ。倍々ゲームで技術力が上がる。

タイムパトロールはより無力だ。
その組織は何年間維持されるだろうか。運営するのは政府だろうか、教会だろうか。
維持されたとして1000年の間に、一度のミスもなく取り締まる事が出来るだろうか。0.1%のミスが100兆年続いたら、どれだけのタイムトラベラーがすり抜けるだろうか。

そう考えた場合、一番理に適ったハードルは、消費エネルギーだ。
無限にする必要はない。宇宙全てをエネルギー変換した量で充分だ。
使った瞬間宇宙は消失するため、未来にタイムマシンは存在し得ない。
これは完璧なタイムマシンだろう。

永遠に交わらないパラレルワールド仮説

なお、パラレルワールド仮説はタイムマシンと共存出来ない。
これは、過去にタイムトラベラーが行ったのと同時に、本来の過去と違いが出てパラレルワールドに分岐してしまい、純粋な過去には絶対行けないからである。

従ってタイムマシンのある世界は、唯一絶対となる。
この世界は全てが緻密に設計されて存在する。アガスティアの葉には全ての人間の記録があり、ラプラスの悪魔は正確に現象を予測し、人間はこれを変えられない。変えようとする試みは全て空回り運命に帰着する。全ては釈迦の手のひらの上の事。

タイムマシンは、つまり、パラドクスの余地のない頑強な時間軸の上に成り立つ、神の遊具の類なのである。

好きなWizのモンスターはウィル・オ・ウィスプです。

※画像はイメージです。

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