「墓を暴くと呪われる」という噂がつきもので、有名なのはツタンカーメンですが、他にも呪いのエピソードがあります。それはティムールの呪い。
ティムールとは
ティムールは1500年あたり、モンゴル帝国が分裂した頃に活動し、強大な帝国を作り上げた人物です。彼は、モンゴル帝国の再興を目指し、西アジアの大半を統一しました。
ティムール朝の創始者、中世アジアの軍事的天才でありトルコ系民族の英雄。
ティムールの墓
第二次世界大戦でフランスが降伏した後の時、ソ連の考古学者がティムールと家族の墓であるグーリ・アミール廟を調査しました。調査の一環でティムールの墓を暴くことになったものの、墓には「私が死の眠りから起きた時、世界は恐怖に見舞われるだろう」と刻まれていた。
当時のソ連では命令に逆らえなかったのか、それとも単に呪いを信じていなかったからなのか、考古学者はその文言を無視して墓を開けてしまいました。そして、墓の内側には文字が刻まれていて、調べた結果「墓を暴いた者は、私よりも恐ろしい侵略者を解き放つ」と書かれていると判明した。
ティムールの呪い
調査から数日後、ドイツは不可侵条約を破りソ連に宣戦布告、バルバロッサ作戦が開始されてしまいます。確かに刻まれた通り、ティムールよりも恐ろしい侵略者がソ連に解き放たれてしまったのです。
さらに不思議なことに、スターリングラードの戦いの少し前に、ティムールの遺体を丁寧にイスラーム式で再び埋葬しました。ご存じの通り、スターリングラードの戦いでドイツは負け、その後負け続け、最終的に降伏します。
ティムールの呪いは解けたのです。
おわりに
ティムールの墓を暴いたときに文言通り侵攻され、埋葬すると途端にソ連が勝てるようになる。単なる偶然にしては出来過ぎではないでしょうか?
ティムールの呪いはマイナーですが、本当に呪いが実在するのではないかと疑ってしまうような呪いだと思います。呪いの規模に至っては国家レベルであるので、関係者のみが犠牲になったツタンカーメンの呪いよりも強力と言えるでしょう。
featured image:Unknown authorUnknown author, Public domain, via Wikimedia Commons
※画像はイメージです。
思った事を何でも!ネガティブOK!