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第三帝国オタクのドイツ旅行記

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第三帝国オタクがドイツを学んで旅行しようというのは、困難を伴うかもしれません。なんといっても、第三帝国好きを貫くことが難しいですね。

目次

第三帝国が好きすぎ

第三帝国が好きすぎて、ドイツ語学科のある大学へ行って学びましたが、まずドイツ人に煙たがられました。
そんな風な素振りを見せたようには思えないのですが、オタクなのでなんとなく読み取られたのでしょうか?
当たり前のことですが、ドイツ人の先生はファシストをめちゃくちゃ嫌っています。冗談でも「ジークハイル」等のナチスを連想される禁句です。

でもまあ、いいですよね、第三帝国。
本当は留学するつもりだったのですが、おそらくなにか問題を起こすのでは?と思われたのでしょうか?在学中にドイツへ行く事はできず、大学を卒業後、貯金してドイツ本国へ旅行にいきました。
戦跡の見学とそのものを肌で味わう、できる事なら友達になって酒を飲んで語り合いたいという・・・下心を持って。

ドイツへ

ご存じとは思いますが、ドイツ国内でナチス式敬礼と「ハイル・ヒトラー」のなど言語道断、刑法に問われて警察官に逮捕されます。
ドイツでネオXXの方々は基本ひっそり活動していますが、見分け方は割合簡単で、信じられないほど鋲がついたレザージャケットを着たパンクファッションお兄さんがかなりの確率でそうだと思われます。
当時、かなりの確率でパンク系の方は道に座り込んで小銭を無心し、同時にドラッグを決めておられる方が散見されたのが少し気になりますが。

というか 彼らは基本的にサルーンではなく、パブに出没するのです。見た感じでもわかるのですが、問題は「話」が通じるかどうかがすごく怪しく、結構な確率で酔っ払ってなぜか怒っています。

ドイツ兄さん

そんな状況で日本人が下手なドイツ語を使うことは、ちょっと命に関わるかもしれませんが、要らない勇気を振り絞って声をかけてみたのです。
(以下の会話は意訳となり、問題がありそうな表現は修正しています。)

ドイツ兄貴「 おいお前は何しにドイツに来た」
私「クソみてえな大学の事務局がおれを留学からハネたからだ」
ドイツ兄貴「人の国でクソしてんじゃねえ、東洋人はXXXXX収容所へ行きだ」
ここで私は過去の大戦中に ドイツと日本は同盟国であったことをはっきりと伝えました。
ネオXXがそのことを知らないのは軽く問題ですが・・・。

「三国同盟って知らないのか!フュXXXとエンぺXXがダチだったのを忘れたのか!」としつこく問いました。
ドイツ兄貴「そんなバカな話あるか! 日本はめちゃくちゃ遠いぞ。」とその後に「東洋人は 無能なので、抹殺されるべきだ!」
そこに間髪を入れず、「ドイツが負けた後も、日本はクソXXと戦ったんだ!」と。

沈黙

パブに沈黙が漂いヤバいと思ったのですが、その後のドイツ兄貴と店の中の全体の空気が和らかくなったのでした。
ドイツと日本は共同して米国主導のグローバリズムと戦うべきだと、まあまあ真っ当なことを言ったのも好印象だったのかもしれません。ちょっと緑の党っぽいですが。

話し込んでみるとドイツ兄貴はいたっていいやつで、 いろいろあってドイツ語を学びたいと言ったら形容詞の活用や、見学するならココが良いというソッチ系に特化した観光情報も教えてくれたりしました。

ドイツ兄貴がだんだん出来上がってきて「おい何か歌え、 突撃隊の歌がいい」。
これはちょっとドイツ本国では危険な行為なので、 シューベルトの「魔王」 だったら 大丈夫だと思い、 私はちょっとだけ総統のマネをして歌いました。

Wer reitet so spaet durch Nacht und Wind ?
Es ist der Vater mit seinem Kind ,
Er hat den Knaben , wohl in dem Arm ,
Er fast ihn sicher, er haelt im warm,,,,,

駆けつけたドイツの警察官にとってギリギリ合法的で、何も罪に問われていませんでしたが、危ない薬を持っていることが判明したドイツ兄貴が、どうなったのかがよく分からないのです。

※画像はイメージです。

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