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トラベリングロックとはどんな機能なのか?

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戦車の機能として重要な「トラベリングロック」とはどの様な物なのかを解説します。

目次

トラベリングロックとは?

戦車で遠距離を移動させる場合どうしているか?
この質問をされた時多くの人はこう思うと思います、動けるんだから自力で移動してるでしょう?と。

しかしながら純粋に車輌として見ると戦車の燃費は恐ろしく悪く、特に重量が増大傾向にある現代戦車の場合、1リッターで1キロも走れない程となっています。
また、戦車は物凄く乱暴に言えば分厚い装甲の箱に砲と弾薬類を無理やり詰め込み、それを無理矢理大馬力エンジンで動かすと言う構造の為エンジンや足回りにトラブルが発生し易く、戦場近くまでは輸送列車やトランスポーター等で運ぶのが一般的となっていますが、その際に問題となるのが長い主砲の砲身です。

戦車の主砲は可動式の為、輸送の最中も振動などで動いてしまい、砲を損傷させてしまったり振動によって砲の照準が狂ってしまう等の影響が出てしまいます。
輸送中や低脅威下の自走時に砲の振動を防ぐ為、砲を固定するトラベリングロックと言う機能が設けられています。

74式戦車の場合

陸上自衛隊の74式戦車を例にするとトラベリングロックは車体後部に設けられており、輸送や長距離自走の際には砲塔を後部に旋回さて車体後部で対角線になる形で固定させる様になっています。

トラベリングロックは戦車に対して標準的に設けられている機能であり、74式戦車の様に砲身を固定するタイプもあれば、砲の後部を車体の天井や床に固定させるタイプもあります。基本的な目的は砲を移動中の振動から保護する事が目的となっていますが、陸上自衛隊の戦車の場合、車体後部に設けられているのにはもう1つ大きな理由があると思われます。

陸上自衛隊は74式戦車以降、戦車を長距離輸送する際に鉄道輸送する事をほぼ諦めており、長距離輸送には大型のトランスポーターを利用していますが、砲身を前にしたままトラベリングロックで固定してしますと余分なスペースが生じてしまう為、砲塔を後方に回して車体後部に砲身を固定し、砲の固定と省スペース化を行っていると思われます。

戦車の主砲と言うの意外にスペースを取る事が多く、自衛隊の駐屯地でも駐車している戦車は砲塔を後部に回して砲身を車体後部に向けてスペースを確保している例が見受けられます。
74式戦車トラベリングロックは展示状態でも確認する事が可能であり、初見で見た時には何だろうと思っている方も多いと思いますので、今回はトラベリングロックの解説を行い併せて74式戦車の車体後部とトラベリングロックの写真も掲載致しました。

この記事が戦車をより深く知る一助となれば幸いです。

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